新機能
- 100近くのサウンドと3つの内蔵FXを備えた新しいサウンドエンジンを備えた完全なメロディ作成ツールになりました。MIDIを他のインストゥルメントにルーティングすることなく、内部の楽器を使用して箱から出してすぐにメロディを聞くことができます。
- 300以上のスタイル設定を備えた新しいスタイルモード。ヒップホップ、トラップ、EDM、ハウス&テクノ、ポップ、レゲトン、R&Bのジャンル別にメロディーを作成します。
- 新しいAdvancedEditorを使用すると、フォローするメロディーの特定のコードを選択し、バーごとにメロディーを詳細に編集できます。
- ループの長さ、オクターブ、速度、および新しい「追加」ボタンを使用したよりターゲットを絞った出力のオプションを含む、多数の追加コントロール。
- 新しい完全にサイズ変更可能で再設計されたUI。
- EVAbeatのAIを利用したPhraseBuilderEngineTMを利用した改良されたアルゴリズム。
- Reason、Maschine 2、MPC Beats、 GaragebandなどのMIDIルーティングを許可しないDAWを含む、すべての主要なDAWと互換性があります。
メロディーのアイデアを思いつくのに苦労したり、音楽制作にメロディックなインスピレーションが必要な場合、Melody Sauce 2は、数回で作成されたユニークで高品質なメロディーを無制限かつ瞬時に提供することでワークフローをスピードアップします。クリックします。Melody Sauce 2のシンプルなインターフェイスは、内部のサウンドエンジンとFXを使用して、または任意のソフトウェアインストゥルメントに簡単に接続することにより、DAWでMIDIメロディーを作成するのに役立ちます。MIDIメロディーをDAW内にドラッグアンドドロップするか、新しいAdvancedEditorセクションを使用してさらに作業します。メロディーはどれも事前にプログラムされておらず、メロディックなアイデアのほぼ無限の供給を作成できる複雑なアルゴリズムを使用して制御するパラメーターに基づいて作成されます。そして、メロディーソースを最大限に活用するために音楽理論の深い知識は必要ありません。耳だけです。
特徴
- 1選択した設定に基づいて1小節から16小節のメロディーを作成するDAWで使用するVSTプラグイン/オーディオユニット(ロジックでも利用可能なAU MIDI FX)。
- 内部のスタイルオプションに基づいて特定のジャンルのメロディーを作成するか、独自の設定を使用してメロディーを作成します。
- スタイルには、ヒップホップ、トラップ、EDM、ハウス、テクノ、レゲトン、R&Bが含まれます。
- 100近くのサウンドと3つのFXを備えた新しい内蔵サウンドエンジンを使用するか、MIDIを任意のソフトウェアインストゥルメントに接続します。
- 新しいアドバンストエディターを使用して、小節ごとにメロディーを詳細に編集し、メロディーがフォローする特定のコードを選択します。
- あなたの作品のためのインスタントメロディーのインスピレーション。
- ボタンをクリックするだけでメロディーを作成、試聴、変更できます。
- 何百万ものメロディーを作成できる高度な生成アルゴリズム。
- メロディーは事前にプログラムされておらず、オンデマンドで作成されます。
- ユニークなメロディーの無制限の供給、2つのメロディーが同じではありません。
- シンプルなインターフェイスと直感的なコントロールは、出力をガイドするのに役立ちます。
- 明るいムードと暗いムード、シンプルな設定と複雑な設定、さらに新しい[追加]ボタンから選択して、さらに細かく制御できます。
- メロディーの基本的なリズミカルな感触(スピード、スイング、トリプレット、シンコペーション)を選択します。
- 生成されたメロディーに即座にハーモニーを追加します。
- DAWプロジェクトの再生時にプラグイン内でメロディーを生成および変更するか、MIDIクリップをプロジェクトにドラッグアンドドロップします。
- ワークフローをスピードアップし、ビートブロックを克服します。
- VSTまたはAUプラグインを受け入れるすべてのDAWで機能します。
- 音楽理論に関する深い知識は必要ありません。
その他内容については製品ページも併せて確認してみてください。
機能と使い方
EVABEAT「Melody Sauce 2」は指定したスタイルに合わせてMIDIフレーズを生成する作曲支援系のMIDIジェネレータープラグインです。MIDIジェネレーターと一口に言っても、数理的な自動作曲プラグインからAI系のMIDIジェネレーターまで様々であり、AIといってもまた生成アルゴリズムはメーカーによって異なり、それに伴い生成されるフレーズも結構異なる印象があります。
Melody Sauce 2の特徴的な点としてはEDMやハウス、あるいは楽器ごとなどMIDIフレーズのスタイルごとに最適化された生成アルゴリズムが用意されている点。メーカーのディスクリプションによるとメロディは自動生成されるので既存のフレーズライブラリから検索しているのではないということです。
また、明るいムードと暗いムード、複雑かシンプルかといったおおざっぱな曲の雰囲気を指定し、キーや速度等フレーズの楽音的な特徴を元にMIDIメロディを生成できるMIDIジェネレータです。使い方としてはまず、Creation MODEのアルゴリズムの中から自分の必要とするプリセットを選択します。HipHop、R&Bなどジャンルごとにプルダウン形式で表示されて、さらに下の階層でベル、ストリングスなど音色スタイルごとのプリセットが用意されています。プリセットは100近くあるということでこれは他のMIDIジェネレータと比較すると頭一つ出ている印象があります。
設定するとパッドが点灯するのでパッドを押すとメロディバンクにパターンとして登録されます。生成したフレーズがリストのように追加されていくので次のフレーズを生成した後でも消えてしまうことがありません。後で使いたいときにすぐそれにさかのぼって使えるようになっているわけですね。様々な生成系のMIDIプラグインでありがちな上書き型(Redo Undoがあったとしても)よりも安心感があって非常に好印象な設計です。リストを消すこともできますが、慎重に。
その際にスピード、調性、ループの長さ、オクターブ、グルーブが3連符やスイング、シンコペーション、レガートなどフレーズの性格をそれぞれのスイッチを押すことでマイナーチェンジできます。メロディの雰囲気が明るい、暗い、シンプル、複雑かなども設定できます。また、画面下のコード設定画面では4つのコード進行を指定し、それぞれのメロディの性格やピッチ、フレーズの反転などを設定することによって微調整できます。コード進行は7thとディミニッシュまでと大変シンプル。ドラッグすることでコードブロックを並び替えることも可能です。
作ったフレーズはバンクにリストで表示されるのでそれぞれ再生ボタンで確認することができるのですが、簡単な内蔵音源が用意されているのでこのプラグインだけで様々な音色の音を確認することができます。雰囲気確認のためのエフェクトもついています。バンクはお気に入り登録をすることでいつでもお気に入りのフレーズを探すこともできます。ざっと機能はこれだけです。大変シンプルで単純明快です。
他社製品との比較・評価
前述のようにMIDIジェネレーターは非常に人気のあるプラグインジャンルで他社からも多くのプラグインがリリースされています。筆者は単なる作曲支援ではなくより大きく自動作曲という切り口からみて非常にこのジャンルに関心がありますので、多くの比較対象を用意することができましたので簡単に雑感を記します。まず、ざっくりとこの製品を他社製品と比較したうえで中立的に評価するならば、最もシンプルで使いやすくユーザビリティに配慮の行き届いた製品で、良くも悪くも安定したフレーズを供給するプラグインの一つだと思います。MIDIジェネレータというと非常に複雑に設定ができるものがあり、フレーズの細かい設定や内臓ピアノロールでフレーズを調整できる物がありますが、このプラグインは大胆にそういったものをカットしています。これは消極的なそぎ落としではなく意図的です。もちろん簡単なコード進行を設定できたりできますが、複雑なコード進行やスケールの設定などもできません。代わりに、曲の雰囲気をアルゴリズム依存で変えたりできるなど微調整がワンボタンで設定でき、非常に効果的にマイナーチェンジしてくれます。また、複雑な設定ができない分プリセットは他のジェネレータと比べて大量であり、またジャンルや楽器ごとに限定したプリセットなので必要なフレーズだけを狙って生成することができます。これがないMIDIジェネレータは結構多いです。製品の単純な良し悪しではありません。何を軸に生成するかというコンセプトの話になります。例えば、MIDIジェネレータを複数リリースしている(他の製品もありますが、割とコンセプトや設計は共通している部分が多かったりします。)W. A. ProductionのInstacomposer 2を例に挙げると6トラックの楽器ごとのアルゴリズム設定で(このプラグインにはドラムアルゴリズムもあります)生成でき、スケールや曲の雰囲気など細かな設定の選択肢が大量にある分、ルーティングに時間がかかったり、柔軟な分設定によってはあまりいけてない(?)外れのフレーズが出てきたり、ジャンルごとに最適なフレーズが出るわけではないので特化したフレーズが出てきにくいこともあります。マルチトラックでプラグイン内で全ての楽器をMIDIフレーズで構築可能というところは他の製品にはない尖った点でもあるのですが。また、プラグイン内でMIDIをいじることが可能。
ルーティングにプラグインをもう一つ使うのでルーティングが面倒かもしれません。
MIDI Madness 3は昔からあるプラグインでどちらかというとアルゴリズムでとことん条件を絞っていくといったパラメータに基づき自分の必要なフレーズを導いていくタイプのプラグインだと思われ、鳴らす音や長さなどを細かく絞り込んできます。複数のパラメータでマクロを組んだりも。
また例えば、Marionieto World「Harmony Bloom MIDI Generator」は黎明期のコンピューターミュージックの自動作曲を思わせる数学的なアプローチでMIDIを生成するので毛色が全く異なります。オリジナルスケールを含む任意のスケールに沿って数的に音の順列を並び替えて、音の間隔などを設定していきます。リアルタイムでノートの配列を変えられるという点が最高にクレイジーで音楽的なプラグイン。
ここで取り上げた中では最も創造的な設計だと感じますが、オーソドックスなキャッチーなフレーズづくりにはMelody Sauce 2の方が簡単にアプローチできるでしょう。
Melody Sauce 2は割とメロディックなラインを生成することができる印象でなんでもかんでもアルベルティバスでおなじみのアルペジオのような規則的な周期性のあるパターンを生成しがちなMIDIジェネレータ―というよりは割と音楽的(風)なものが出せるプラグインだと思います。(逆に伴奏に徹したありきたりなアルペジオが欲しい時もあると思いますが、そのあたりの生成されるフレーズの性格が楽器ごとのアルゴリズムのプリセットによってある程度分けられているのが良い設計です。)微調整は後からいくらでもDAWでMIDIをいじれるわけで、あえてコードのバリエーションやコードワークの機能をミニマルに割り切って設計されているのが楽曲のざっくりとした基礎的な構造を固めていく上で使いやすさを感じます。
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