【Review】EastWest Sounds「Hollywood Pop Brass」レビュー(ポップミュージック向けブラス音源・機能と使い方・評価・最安値とセール情報)



【Review】EastWest Sounds「Hollywood Pop Brass」レビュー(ポップミュージック向けブラス音源・機能と使い方・評価・最安値とセール情報)


製品の一次情報

Hollywood Pop Brass は、次のトラックをポップで熱く、そして高揚させるタイトで派手、そしてダイナミックなブラス セクションが必要なときに頼りになる新しい製品です。このプロジェクトでは、プロデューサーのダグ・ロジャースとニック・フェニックスが、イーストウェストの有名なハリウッドスタジオで業界トップクラスのホーンセクションをレコーディングし、グラミー賞を複数回受賞したエンジニアのムーギー・カナツィオを招き、迫力あるサウンドを作り上げました。


Hollywood Pop Brass には、マルチサンプルされたすべてのアーティキュレーション用の 4 ピースのブラス アンサンブルが含まれています。これには、トランペット 2 本、トロンボーン 1 本、サックス 1 本が含まれており、音域に応じてバリトン、テナー、アルト サックスが交互に演奏されます。また、すべてのフレーズとリック用の 5 ピースのアンサンブルも含まれており、これには、楽器のボイシングに応じてバリトン、テナー、アルト サックスが交互に演奏されるトランペット 2 本、トロンボーン 1 本、サックス 2 本が含まれています。

これには、EastWest Studios の有名な Studio 1 で録音された、信じられないほど素晴らしいサウンドのマルチサンプル アンサンブル セクションと、Studio 2 で録音された複数のキーの様式化されたフレーズとリックが含まれており、Sergio Mendes と Brasil 66 の Tijuana Brass にまで遡る、多くのラテン アーティストに愛用されています。

これらのフレーズは、あなたのトラックに簡単に溶け込み、純粋なポップからロック、ファンク、ソウル、そしてラテン世界の多くの独特なリズムやメロディーまで、多くのジャンルをカバーしているので、きっと驚くことでしょう。

Hollywood Pop Brass が作られた理由はただ 1 つだけです。Uptown Funk のような曲を大ヒットさせた、あの熱くパンチの効いたポップ ブラス サウンドを瞬時に実現できるものは、市場に他には存在しないからです。このライブラリの素晴らしい点は、世界トップクラスのホーン セクションの 1 つを使って奥深く詳細な楽曲を作り上げたい場合でも、単に「プラグ アンド プレイ」で、インスピレーションを与えて曲に「それ」の要素を加えたい場合でも、誰もが満足できるものがあることです。これは、叫び声を上げ、もっと聴きたくなるような究極のアンサンブル ポップ/ラテン ブラス コレクションです。


アーティキュレーション
Hollywood Pop Brass には、以下にリストするアーティキュレーションが含まれています。ほとんどのアーティキュレーションには、複数のダイナミック レイヤー、最大 8 つのラウンドロビン サンプル オプション、さまざまな演奏スタイルに対応するためのさまざまな楽器プログラミング オプションが含まれています。

持続する

さまざまな種類の持続アーティキュレーションが含まれています: 高速、中速、および長時間のクレッシェンド、サスティン アクセント、クレッシェンド、ディミヌエンド、および Mod Wheel (CC1) を使用してダイナミクス間でクロスフェードする楽器の "xfde" バージョン。それぞれに 2 つのダイナミック レイヤーが含まれており、Expression (CC 11) を使用して音量を制御します。

短い

マルカート、スタブ、スタッカート、スタッカートの繰り返しなど、持続時間が短いさまざまなアーティキュレーションが含まれています。それぞれにラウンドロビンのバリエーションが含まれており、ベロシティ感度を使用してダイナミクスを制御し、エクスプレッション (CC 11) を使用して全体的な音量を制御します。

効果

さまざまな長さのフォールやリップ、グロウルやトリルなどの特殊なアーティキュレーション技法を備えた楽器が含まれています。グロウル以外のすべてに、複数のラウンドロビン バリエーションが含まれています。

レガート

2 つの音符を連続して演奏した場合 (レガート)、どちらの方向にも 1 オクターブまでのすべての音程で、真のレガート音程を再生するインストゥルメントが含まれています。切断して演奏した場合 (非レガート)、サステイン レイヤーが再生されます。

MODコンボ

複数のアーティキュレーションを組み合わせ、Mod Wheel (CC 1) を使用してそれらを選択するインストゥルメントが含まれています。HPB Shorts VS MOD.ewi という VS (ベロシティ センシティブ) インストゥルメントは、ベロシティを使用してアーティキュレーションを選択し、Mod Wheel (CC 1) を使用してダイナミクスを決定します。

フレーズ

ポップブラスの世界にぴったりの、さまざまなテンポのフレーズとサブフレーズを特徴とする楽器が含まれています。それぞれが複数の移調で録音されており、さまざまなキー シグネチャで使用できるように、それぞれのルート ノートの位置に仮想キーボード全体にマッピングされています。

なめる

6 つのコード タイプのうちの 1 つに該当する、120 bpm で演奏される短いリック (または「モチーフ」) を特徴とする楽器が含まれています。モジュレーション ホイールの位置によって、再生されるコード タイプが決まります。各リックには 2 つのラウンドロビン バリエーションがあり、各コード タイプのそれぞれのルート ノートの位置に対応するキーにマッピングされます。

キースイッチ

Keyswitch には、複数のアーティキュレーションを 1 つの楽器に組み合わせた楽器が含まれており、キースイッチを使用して目的のアーティキュレーションをアクティブ化します。

システム要件
MacOS 10.13 High Sierra以上
Windows 10 (64 ビットのみ)
2.7GHz 4コアCPU以上(8コア推奨)
16GB以上のRAM(32GB以上を推奨)
23GBの空きストレージ容量(SSD)
NVMe SSDを推奨
無料のiLokアカウントとiLokライセンスマネージャー
iLokマシンとiLokドングルのライセンス方式がサポートされています
プラグイン形式

AAXネイティブ、AU、VST2、VST3、スタンドアロン

Sibelius / Finale / Dorico 記譜プログラムは Opus で動作しますが、WordBuilder を使用するものなど、一部の Opus/Play ライブラリの完全な機能セットはサポートされていません。詳細については、EastWest サポートにお問い合わせください。


その他詳しい内容は製品ページも確認してみてください。

公式サイト:

機能と使い方

EastWest Soundsはクラシックではなくポピュラーミュージック向けに設計されたブラス音源です。トランペット 2 本、トロンボーン 1 本、サックス 1 本からなるブラスアンサンブル単位の音源というところがポイントです。Opusで起動する方式なので他のEastWestライブラリと共通するところが多いです。マルチマイクで収録されているパッチはミキサー画面で独立したチャンネルルーティングが出来る点、エフェクトラック等もおおよそ共通です。そのためまずは固有の PlayerUIから。チューニング、ベロシティセンシティビティ、エンベロープなどおおよそ一般的なものが揃っている印象があります。ステレオダブリングによってステレオイメージを調整することが出来るところが地味に便利です。




ライブラリは主にフレーズをキースイッチで演奏するパッチ(キースイッチでフレーズをトランスポーズするタイプ)と一般的な音階で演奏するパッチの2種類に分けられていて、それぞれ比較的大量のパッチが用意されています。
パッチごとにキースイッチがあったりなかったりします。

ライブラリはデータベース構造になっています。ジャンルやトーンに合わせて分けられているところもポイント。ジャンルごとは特にうれしいかもしれません。欲を言えば、キースイッチの一般的なパッチにすぐアクセスできるように項目が欲しかったような気がします。
いわゆる一般的なキースイッチスイッチが用意されたオーソドックスなパッチ。クレッシェンドなどの奏法も用意されているのでぴったりはまればキースイッチ一つで使えてしまうところは便利だと思います。



評価

よく耳にするオーソドックスな(完成された)ジャジーなブラスサウンドをすぐ鳴らすことができるというところがやはり強みになります。音色はまさにオーソドックスなEastWestのサウンド。そのためEastWestになれている人にとっては感動が薄いかもしれませんが、安定したクオリティの音色だとも言えます。音色の主張もあり太さもありといったところ。とはいうもののポップス向けのブラス音源は大規模なものとしてはやはり貴重だとも思います。例えば、Fable Soundsのブラス音源と比較して、EastWestは特に問題がなければ若干の調整でそのままミックスに投入することができる状態に調整されているというのはなかなか便利です。パッチはアンサンブルですので配置を考えずに既に準備された状態ということも手軽さにつながっていると思います。レガートに関しては一般的なブラス音源と同様にMIDIをしっかりプログラミングしないと不自然になると思います。
また、主に終わりの短いフレーズを収録したフレーズが揃っていてフォールやカデンツなどがすぐ使えるというのは効果音としてもなかなか使いどころがあるよく耳にするフレーズがライブラリとして用意されています。サステイン、スタッカートなど一般的なアーティキュレーションキースイッチが統合されているパッチは用意されています。
一方で収録している奏法のバリエーションが多いためかショート、サステイン、特殊奏法などのパッチは独立しているもが多く、それぞれのアーティキュレーションに対してさらに細分化されたアーティキュレーションのキースイッチが用意されているものがあります。そのため、そもそものパッチが多いこともあり留意する必要があると思います。その分、特殊奏法のアーティキュレーションはバリエーションが多くそこそこ充実しているともいえるのですが。総じて、、他のEastWest製品と比べると若干ライブラリの数が多く、慣れるまでは探すのに手間取るかもしれませんが、絵に描いたようなブラスサウンドをすぐ鳴らせる音源としては一定の需要がしっかりとある音源だと思います。

セール情報

セール頻度は比較的多いかもしれません。最安値は99ドル。(イレギュラーです。)

この記事が気に入ったらフォローしてね!