【Review】Lunacy「CUBE」レビュー(3Dサウンドデザインツール、使い勝手、評価等)
基本情報
特徴
- 100以上のサンプル機器-複数のダイナミックレイヤーを備えた3000以上のサンプル
- 400以上のプリセット-経験豊富な作曲家やプロデューサーによって設計されています(毎月追加の無料プリセットパックで成長しています)
- 40以上のオービット-パッチを変換するためのクリエイティブなモーションプリセット
- 8つのサンプラー-それぞれにアルペジエーター、フィルター、エンベロープ、ステップシーケンサー、リバース、モノフォニック、グライド、パン、チューニングがあります
- 13個のFXモジュール-フィルター、ビジュアルEQ、サチュレーション、ウェーブシェーピングディストーション、ビットクラッシャー、コンプレッサー、コーラス、フェーズ、ディレイ、アルゴリズムリバーブ、コンボリューションリバーブ、リミッター
- 強力なモジュレーションシステム-4つの詳細なLFO、マクロコントロール、モジュレーションマトリックス
- カスタムグラフィックエンジン-プリセットを視覚化し、サウンドをリアルタイムで変換するための独自のOpenGLグラフィックエンジン
- Orbit Customizer-軸ごとの制御により、独自の軌道を最初から作成して保存します
- ランダム化アルゴリズム-サウンド、軌道、FXをランダム化することにより、新しいパッチをすばやく作成します
- エコモード-RAM使用量とCPU負荷を最小限に抑える特別なCPU節約機能
- MIDIコントロール-オーブの位置とメインページのコントロールのグローバルCCを設定します
- ユーザーオーディオ(ベータ版)-独自のサウンドをエンジンにドラッグアンドドロップし、サウンドをユーザーライブラリに保存してすばやくアクセスし、独自のサンプルを使用してプリセットを作成します
- 立方体の頂点となる8つのサンプルをロードしてモーフィングすることができます。内蔵のサンプルだけでなく、自前のサンプルをロードすることもできる優れもの。
機能紹介
サンプルはジャンルごとにタグ付けされているので非常にアクセスが良い。
プリセットが用意されており、直線から円まで様々な基本形から複雑な軌跡まで様々。
Orbit Motionでは動くスピードを設定することも可能。Orbitsでは水平方向から垂直方向まで、細かく設定することができます。(例えば、円を増やしたり、傾けたり、楕円にしたり等)SineだけでなくTriangle等も用意されているので、軌跡の描き方は自由自在。
極めつけは軌跡を自在に描くことができるAxis Sculptorモード、これは水平垂直の軌跡を自在に描くことができるモード。このようにグラフにポイントを追加することによって、思いのままの軌跡を描くことができます。
そして、このシンセサイザーの強いのは3D機能だけではなくモジュレーション。サイン等基本的なモジュレーションパターンだけでなく、自在にモジュレーション量を描いて様々なノブにLFOをドラッグアンドドロップすることによって複雑な変調を行うことができます。この辺りはSerumを思わせるところですね。
フィルターやマクロ、各種エフェクトだけでなく、3D空間のパラメータにもモジュレーションを適用することができるので限りなくクレイジーな設定も可能。
評価
なんといっても3D機能が優れています。軌跡を自在に描き完全にコントロールできるので複雑な設計となっていますが、ランダムではなく、思い通りのサウンドをデザインできるようになっているところがサウンドデザインにこだわる人にとっては大変魅力的だと思います。また、パラメータが大変充実しているため、応用性が極めて高く、モジュレーションも申し分のない汎用性の高さを備えているのでサンプルベースのシンセとしては唯一無二の完成度の高さを誇っているといえるのではないでしょうか。
セール情報
最安値は44%OFF、税抜き99ドル。