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【Review】W. A. Production「Deres」レビュー(レゾナンスサプレッサー・他社製品との精度の比較と考察・評価・セール情報)

2024年7月2日火曜日

DTM製品レビュー

【Review】W. A. Production「Deres」レビュー(レゾナンスサプレッサー・他社製品との精度の比較・評価・セール情報)



製品情報

高度なオーディオの明瞭さ

シンセを重ねる場合でも、ベースラインを構築する場合でも、複数の楽器を重ねると、常に大きなサウンドインパクトが生まれます。トラックを作るか壊すかを決めるのは、サウンドの魔法のような組み合わせです。しかし、ここが頭痛の種です。隠れた共鳴や手に負えない倍音が忍び寄ってミックスを台無しにすることほど、すぐにヴァイブを殺してしまうことはありません。共鳴が一致する場所、DERES に入りましょう!このプラグインは、あなたの作品に侵入してきた濁ったサウンドや厄介な倍音を消し去るために助けに来て、共鳴を抑える足兵士です。




DERES は、どの周波数に注意が必要かを推測するだけではありません。これは音の高調波の数学的シナリオに基づいて機能します。そうでなければ、最も鋭い耳を持つプロデューサーですら気付かないであろう隠された共鳴を明らかにします。プレビュー機能を使用すると、クリーンアップ操作の前に迷惑な干渉をこっそり見ることができます。次に、ユーザーフレンドリーなインターフェイスと合理化されたワークフローを使用して、不快なノイズを排除します。これは、音波を X 線で視覚化し、音楽的な方法で共鳴ピークを動的に調整するようなものです。明瞭さが最も重要なので、ミックスダウンに触れる前に必ず家を掃除してください。

強化、特定、削減

専用のリッスン ボタンは、DERES ツールバッグの最初のガジェットにする必要があり、周波数を誇張することで不快な共鳴を簡単に分離できます。 「Find」ノブを使って1~8 kHzの範囲をスイープすると、過度に濁ったり耳障りなサウンドの異常なピークを簡単に特定できます。次に、Reduce パラメータをダイヤルして処理を適用すると、よりクリーンな信号が得られます。 Q 値を微調整して係数を広げたり狭めたりして、周囲の周波数を多かれ少なかれキャッチします。

動的相対性理論

通常のサージカル EQ は 1 つの狭い周波数スライスに対してのみ効果を発揮しますが、DERES は選択した周波数の複数の高調波をすべて処理できます。オクターブノブを使用すると、メイン周波数の相対成分をすばやく減らすことができるため、問題のあるピークをすべて捉えることができます。通常の静的モードでは、共振を直線的にカットします。あるいは、高度なダイナミック モードを追加して、本当に必要な場合にのみ機能する音楽処理を強化することもできます。



補償ステーション

煩わしい周波数を切り出すと信号はクリーンになりますが、オーディオのサウンドが少し平坦になる場合があります。 DERES は、一連の便利な機能でそれを補います。トーン ボタンを使用して、コンボリューション レスポンスを適用し、不要な周波数を除去することで、パッドやストリングスなどのサポート楽器の音色バランスを調整します。 「Compensate」ノブは、レゾナンス除去によってクリアされた周波数に隣接する周波数をブーストし、明るさを加えて、処理された信号に知覚される暗さを打ち消します。 Excite コントロールを使用して、共鳴除去後のすべてのサウンドに空気を注入し、存在感と輝きを高め、失われたエネルギーを回復させます。 Mid/Side モードとローカット フィルタリングを追加すると、DERES が幅広い共鳴低減タスクにとって強力な資産であることがわかります。 

視覚的なフィードバックと比較

DERES は、サイズ変更可能なインターフェイスを備えたベクター グラフィックスに基づいて構築されています。ライブスペクトルが上部に表示され、問題のある周波数を特定し、信号がプラグインを通過するときにリアルタイムで信号に何が起こっているかを正確に示すのに役立ちます。これにより、チェーンのすべてのステップで正確なモニタリングが可能になります。実験したい人は、AB 比較やコピー/ペーストを使用してさまざまな処理チェーンを比較してください。変更を元に戻すには、「元に戻す」/「やり直し」ボタンを使用します。

プリセット

DERES には膨大な数の工場出荷時のプリセットが含まれており、微妙な外科的矯正からより広範な変換まですべてをカバーしています。提供されたパラメータを開始点として使用して、あらゆるタイプのオーディオをクリーンアップし、サウンドと作品を最大限に引き出します。

WA Production は、スタジオ品質の処理を迅速かつ簡単に実現できるクリエイティブなプラグインを作成する現実のプロデューサーです。楽しむ!




特徴:

高度な倍音処理を備えた De-Resonance プラグイン
問題のある高調波を簡単に特定
独自のパラメータ機能
静的モードと動的モード
明瞭さを維持するための補正パラメータ
周波数スペクトルのモニタリング
AB比較&Undo/Redo
サイズ変更可能なインターフェース
レスポンシブで CPU に優しい
柔軟なファクトリープリセット
完全な PDF マニュアルとチュートリアルビデオ

詳しい製品情報は製品ページも確認してみてください。



機能と使い方

W. A. Production「Deres」はレゾナンスサプレッサー。共鳴を取り除く、あるいは抑制するプラグインです。ピアノやアコースティックギターのキーンと楽器の箱によって高く響く音が典型的で、自然界の楽器ではよくある悪いものではありませんが、録音状態によっては過度に強調されて耳障りになることもあります。シンセサイザーなど録音以外の素材でも使用でき、その類の響きを抑えるプラグインということになります。さて、機能についてみていきましょう。これは少しわかりにくいので筆者が内部の信号を解析した情報に基づき補足を加えます。(マニュアルが現状ないようなのでメーカーによる一次資料に基づくものではなくあくまで信号を測定した結果に基づく内容です。)このプラグインは仕組みとしてはノッチフィルター、ノッチEQの方式によってピンポイントにレゾナンスイコライズします。ダイヤルをターゲットとする周波数のポイントに合わせてそのEQポイントを鋭くカットするわけです。非常に鋭く狭い周波数をカットします。Listenは他のメーカーのリッスン機能とは少し異なり、ゲインリダクションされた周波数をリッスンするのではんかうその周波数をブーストしてその周波数を強調する機能です。EQでおなじみの伝統的なtips、ブースト&スイープして周波数を探ることがワンボタンでできるということ。Low Cutはシンプルなハイパスフィルターです。よくある標準的な形状で特に言うことはありません。Qはノッチの幅を変えるということでシンプル。周波数のEQポイントは一つです。

Exciteはレゾナンスサプレッサーによって失われた明瞭さをハーモニクス付与によって補うというおなじみの機能。M/SはMSそれぞれの周波数に対し、それぞれレゾナンスのカット量を調整できるようになっています。DynamicはダイナミックEQのように動的にEQ処理をsます。CompensationはノッチEQの溝の両端をブーストする機能。オクターブは指定した周波数のオクターブに該当する周波数を追加でカットできる機能。これは合理的で便利なこともあるでしょう。因みにアナライザーではゲインリダクションあるいは、エキサイターなどでブーストされた周波数の部分はオレンジ色の線であらわされます。なかなか良い機能ですが、若干線が薄い気がしなくもないです。。


Toneは少し注意が必要です。さきほどのノッチで処理したものに加えて、パッドやストリングスを想定した処理により大胆なEQが行われるオプションです。EQ特性をみれば一度は見たことがある方向性のEQ処理だと思いますが、やや形状がユニーク。ワンボタンでチェックできるのは悪くありません。


MS処理モードにすると対象にした周波数ポイントに対し、MSそれぞれのゲインコントロールが可能。




他社製品のレゾナンスEQとの比較 Techivation「M-Clarity」Mastering The Mix「Reso」など

レゾナンスEQは様々なメーカーが最近リリースし始めているので価格の近い新しい製品を中心に比較してみましょう。
まず、TechivationのM-Clarityと比較してみましょう。


結論を言うと全く異なるアプローチで処理しているので全く持って別物というのが適切だと思います。大きな特徴としてはEQ処理。M-Clarityは基本的になだらかな周波数特性によって対象の周波数を処理します。M-ClarityはFocusによってターゲットとする周波数のカーブを調整することももちろんできますが、DeresのようにQを尖ったカーブによる極端に狭い値にすることはできません。これは言わずもがなですが、もちろんあえてそのような設計になっています。
M-Clarity Suppression 100 Hard Focus 0 Intensity 0 周波数帯域3kHz周辺の状態(赤線)とDeres Reduce 100 Compensate 0の状態(ピンクの線)


その代わり、位相歪みに関してはM-Clarityは最大までSuppressionを入力すると90%あたりから?少し生じますが、基本的にフラットです。それに対し、DeresはReduceの値とともに漸次的に生じます。(この場合そもそものEQカーブが別物ですので単純な良し悪しの問題には収束できません。ただしカット量には少し注意をする必要があります。)また、M-Clarityはリダクション時に低域から高域まで干渉するハーモニクスによる有意で積極的な追加処理が伴います。


M-Clarity Suppression 100 Hard Focus Intensity 100 周波数帯域の範囲1.5kHz-6kHzの状態(赤線)とDeres Reduce 100 Compensate 100の状態(ピンクの線)


他のレゾナンスサプレッサーを上げるとするならばMastering The Mix「Reso」とDeresは仕組みに関して雰囲気が近いものがあると思います。


あちらは任意の複数の周波数にEQポイントを設定し、処理することが可能でノッチスタイルのEQです。(ちなみに共鳴の箇所を自動検出で提案してくれる機能付き。あくまで補助的なものとメーカーにより言及されています。)あちらは高周波になればなるほどEQポイントのQが狭められて配置されるという特色があります。Deresは周波数のポイントが一点な代わりに細かい処理が出来るというところがあります。Mastering The Mix「Reso」はそれぞれのEQポイントに対し、基本的にゲイン量以外のEQ形状や挙動に関する細かい設定はDeresほどカスタマイズすることはできません。







評価

W. A. Production「Deres」はどちらかというと大胆にレゾナンスを削っていくタイプのプラグインで、その点において周波数前後のつながりの一貫性を重視するM-Clarityとはコンセプトが異なります。これはメーカーのスタイルがどちらかというとEDMやエレクトリック路線なのも起因しているかもしれませんが、Toneボタンが大胆なEQ処理になっていることからもわかると思います。操作面の設計としては非常に現代的と言いますが、W. A. Productionの最近の製品と同様に洗練がみられ合理的に設計されていて、(初期の製品は昨日は豊富なもののパラメータ操作が直感的でないものもあったように思います。)気になる周波数をピンポイントにターゲティングして、後はいろいろなオプションで抑制のバリエーションを探っていくという時にダイナミック処理やEQ幅や形状をワンコントロールで微調整できるというのは使える選択肢もそこそこありなかなか便利だと思います。プラグインの挙動をみるとわかるように所謂マジカルなプラグインとは少し違うと思いますが、ダイナミック機能が手軽に使えたり、実はあまり競合がありそうでないプラグインで、必要な機能が一通りそろったシンプルで使いやすいレゾナンスサプレッサーだと思いますね。

セール情報

発売記念セール価格として9ドルになっています。
また、他ストアでは異なるセールが実施されています。



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