【Review】United Plugins「Expanse 3D」レビュー(ステレオメージャー・機能と使い方・評価・セール情報)

【Review】United Plugins「Expanse 3D」レビュー(ステレオメージャー・機能と使い方・評価・セール情報)


製品情報

世界は平坦ではありませんし、あなたの音楽も平坦であるべきではありません。JMG Sound のスペース エンハンサーである Expanse 3D は、音響心理効果に関する最新の (そして未来的な) 知識を利用して、トラックを 3 次元すべてに爆発させるのに役立ちます。この 3Dimension エキスパンダーは、サウンドをより深く、より広く、より大きくします。または、短い言葉で要約すると、あなたの音楽は非常に巨大に聞こえます。


特徴
心理音響マジック

Expanse は、アナログ タイプのサチュレーション、スペクトル位相オフセット、再合成、複雑な遅延ネットワークなどの組み合わせを使用して 3D 感覚を実現します。ミキシング、マスタリング、サウンドデザインに使用でき、サウンドを接着し、ミックス内のサウンド間にコントラストと輪郭を作成するのに役立ちます。

もっと広くなる

高度なスペクトル位相プロセッサーは、自然で透明なままでありながら、スーパー幅を作り出します。低音をタイトに保ち、サブからのステレオ感を軽減し、ハイエンドに向けて徐々に広がります。完全にモノラル互換で、位置フォーカスを維持し、モノラルからステレオを生成できます。

もっと深くなる

フロントに鮮明さとパンチを加え、バックを拡張してより深いサウンドを実現します。Expanse 3D は、チャネルおよび位相処理を備えた遅延ネットワークの複雑なアルゴリズムを使用して、奥行きの知覚を強化し、空間を追加します。これを使用すると、別々のサウンド間にダイナミックなコントラストを追加したり、複数の要素を接着してよりまとまりのあるミックスを作成したりできます。

高くなる

高音域と低音域を拡張して、サウンドを実物よりも大きくします。既存の周波数をブーストする従来の EQ とは異なり、Expanse 3D は追加の倍音を生成して、より深い低音と明るい高音を提供します。低周波を生成できないスピーカーでの低周波の知覚を大幅に改善し、大規模なシステムに制御されたパワーとパンチを追加します。

アナログビューティー

各次元エンハンサーは、その処理において細かく調整された彩度を実装します。アナログディストーションをモデルにしており、ハーモニックディストリビューション、ダイナミックな一貫性、非線形ランダム性、アンチエイリアシングアルゴリズムなどのニュアンスをすべて捉え、美しく豊かで温かみのあるカラーを追加します。

透明フィルター

すべての Expanse 3D プロセスは、高品質フィルターを使用して適切な周波数範囲に適用されます。これらのフィルターは位相シフトをゼロにするため、マスタリングに適しており、レイテンシーもありません。

マスターを強化する

Expanse 3D を微妙に使用すると、マスターの全体的なインパクトとエネルギーが大幅に向上し、サウンドがより大きく、よりエキサイティングになります。ワイドナーは各周波数に共鳴し、ステレオ位置の焦点を維持し、完全にモノラル互換です。最大 8 倍のオーバーサンプリングにより最高品質の彩度が得られ、アナログ色が追加され、追加の高調波により明瞭さが増します。パーツが共通のスペースを共有するにつれて、ミックス全体の結合力が徐々に高まります。オートゲイン機能を使用すると、元のラウドネスを維持しながら、これらすべてのバランスを完璧に保つことができます。

ミックスを接着する

デプスプロセッサは、すべてのミックス要素が共有する共通のスペースを追加するため、ミックスを接着するのに役立ちます。もちろん、深さも追加します。これを微妙に使用すると、フルミックスに大きな違いをもたらす可能性があります。オートゲインスイッチもあるので、音量を変えずに変更することができます。

トラックを定義する

Expanse 3D を使用すると、音楽内の要素を 3D 空間に配置することで、要素間のコントラストを作成できます。2 つのサウンドを反転させて 2 つのサウンドを広げ、それらを分離したり、深いサウンドと浅いサウンドの間にダイナミックな深さを作成したり、サウンドを明るくして群衆の中で目立たせることができます。これらすべてが各パートの個性をさらに明確にするのに役立ち、完全でダイナミックでフルなサウンドのミックスを構成します。

その他詳しい内容は製品ページを確認してみてください。

機能紹介・使い方


United Plugins「Expanse 3D」はジャンルとしてはステレオイメージャープラグインです。サウンドに奥行きや広がりをもたらすプラグイン。オーディオを 3 次元で拡張および強化する音響心理プロセッサということで、これは、私たちの脳が音の空間とサイズを認識する方法を利用していている(つまり、認知に基づくアプローチ)プラグインとうことで、仕組みとしてはアナログタイプのサチュレーション、スペクトル位相オフセット、再合成、複雑なディレイを複合的に処理しているとのことです。(筆者もプラグインの構造を解析していますが、部分的にはデータとして確認出来ましたが、細かい処理はブラックボックスのようです。)

しかし、使う分には幅、深さ、高さという非常にわかりやすい3つのパラメータとそれぞれのノブの下に用意されているいくつかのバリエーションオプションがあるのみという非常にわかりやすい設計になっています。

Widthバラメータは低音をタイトに保ちながらも周波数でいうと100hZあたりからハイエンドに向けて徐々に広がります。

またWidthには「ノーマル」と「ALt」から選択できる 2 つのアルゴリズムがあり、異なる周波数ポイントでオフセットがあります。これらの各モードには、通常バージョンと反転バージョンがあります。これはどのように使うのかというと、ミックス内の要素のうちまとめたいものを同じモードで統一して、分離したい要素に対して異なるモードを使用することで良い結果が得られます。

Depthはトランジェント処理と組み合わせて、複数の小さなディレイ、そして位相の操作を行っていて、周波数を確認すると主に中周波帯域に干渉していることが分析できます。
ミックスを接着したり、あるいはパラメータによってコントラストを付けてサウンドを分離することもできます。
モードは3タイプあり、「ノーマル」モードがデフォルト。「タイト」ではディレイが短くなり、ドラムなどのパーカッシブなサウンドに適しています。「ディープ」は、より大きなディレイが加わり、ソフトなアタックを持つサウンドに合います。

Hightはアルゴリズムとしてはパラメータを上げていくにつれて50hZあたりがもちあがりHighがなだらかにカットされていくような周波数特性に干渉するパラメータですが、それだけでなく偶数倍音が加えられたりするなど複合的。低周波の知覚を改善するのにも適しているとのことです。

実際に内部でどのように処理しているのかを理解しているとわかることではありますが、このパラメータは実は少し癖があります。オーディオに低周波または高周波の音が十分に含まれていない場合、高さパラメータはほとんど効果がない可能性があります。そのため、低音の少ないオーディオの場合は、「Ext. Lo」を選択できます。高音が少ないオーディオの場合は「Ext. Hi」を、低音と高音が少ないオーディオの場合は「Ext. Lo+Hi」を使用すると補正することが出来ます。フルミックスの場合は、「ノーマル」モード一択。







評価

ステレオイメージャーカテゴリーのプラグインとしては非常に特異なプラグインということが出来ます。優れている点としては、パラメータを少し大胆にいじったとしても、非常に自然な広がりと存在感が維持されるということ。厳密にいうと大きくWidthを100%にすると流石に音が大きく原音と変わりますが、よくあるステレオイメージャーと異なり、(これが良いとみるかどうかはユースケースによりますが)サウンドが奥まってしまうことがありません。(特に電子音楽系は割と深いことを考えずに使っても良さそうな設計かもしれません。)ミックスだけでなく、マスタリングにも対応した設計になっているということですが、確かに非常に自然な広がり方をするので、ステレオイメージャーでありがちな変に音が痩せたり、不明瞭になったりすることが避けられる可能性を持っています。また、Widthだけでは足りないサウンドの+αを他のパラメータで微調整することで、感覚的に音像をデザインできるのは便利だと思います。(筆者はStageOne 2等も使用していますが、パラメータコントロールの分岐でいくつかの可能性の選択肢に悩むことがあるので、その点は非常にうれしいところです。)複雑なコントロールは一切ないですのでその意味では使いやすいということにはなるでしょう。一方で注意したいのが、Widthノブ等をはじめとしてパラメータ量を大きく上げることでサチュレーションが加わるアルゴリズムで処理をしているパラメータがありますので、コントロールがシンプルなこともあり、ついつい勢いよくノブを大きく回してしまう問う方もいると思いますが、通常のイメージャー以上に複合的ですので、よく聴く必要があるということはいうまでもないでしょう。ここまで述べてきた製品の設計からも見えてくる通り、内部であれこれ処理が行われていることもあることから楽器によっては親和性が高くないというケースも考えられ、「万能」なプラグインという訳ではありませんが、あれこれ悩んでいたミックスがあっさり解決するようなこともありそうな可能性を感じさせるプラグインでもあります。

セール情報

普段は50%OFF程度で割引されることが多いようです。

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