【Review】MeldaProduction「MRotary」レビュー(独自のロータリーキャビネットを設計できるロータリースピーカーシミュレーションプラグイン・使い方・評価・セール情報)

【Review】MeldaProduction「MRotary」レビュー(ロータリースピーカーシミュレーションプラグイン・使い方・評価)

製品情報

「MRotary」は、素晴らしいビンテージサウンドだけでなく、最大6つのスピーカーをフィーチャーした未来的なアルゴリズムサウンドを同時に提供できる究極のロータリーシミュレーターです。木材からガラスまであらゆる素材を使用して独自のキャビネットを設計したり、フル機能のダイナミック イコライザーなどを使用してロータリー信号を処理したりできます。

木材からガラスまであらゆる素材を使用して独自のロータリーキャビネットを設計します
2つのアルゴリズムと最大6人のスピーカー
「MRotary」というと本物のように聞こえるかもしれませんが、希望に応じて非常に超現実的、または未来的なものにすることもできます。利用可能なアルゴリズムは 2 つあります。1 つはLeslie®キャビネットに基づくシミュレーター アルゴリズム、もう 1 つは純粋に数学的なアルゴリズムです。

どちらかを選択することも、両方の間でモーフすることもできます。それぞれのスピーカーに異なるスピーカーを使用することもでき、 1 つのキャビネットに6 つのスピーカーを搭載することもできます。

ユニークなマテリアルベースのキャビネットシミュレーター
「MRotary」のキャビネットシミュレーターは、通常のシミュレーターのように、あらかじめ録音されたいくつかのモデルを提供するだけではありません。代わりに、キャビネットのサイズや素材、マイクの配置などのプロパティを選択できます。木材、スチール、さらには布地からキャビネットをデザインすることもできます。キャビネットのさまざまな部分をさまざまな素材で作ることもできます。

フル機能のダイナミックイコライザー

「MRotary」は、[MAutoDynamicEQ]で使用される真のダイナミック イコライザーも提供するため、低音と高音を好みに合わせて調整するだけでなく、そのダイナミック エンジンのおかげで、たとえば、音のダイナミック レンジを拡大してステレオの幅を強化することもできます。各チャンネル。難しそうですか?何も問題はありません。バンドの垂直ノードを上にドラッグするだけです。

高品質アンプ

典型的なオルガンサウンドの一部はアナログディストーションであり、「MRotary」はこれを正確にエミュレートします。それだけではなく、よりハードコアなデジタル ディストーションを取り入れることができ、デジタル処理のおかげで、利用可能なドライブ レベルはオリジナルよりもはるかに高くなります。

モジュレーションヘブン

あなたのサウンドにもう少しバリエーションを加えたいですか? ロータリーを低速から高速に自動的に切り替えたり、また元に戻したりしたい場合や、大音量で演奏するときにさらに歪みを加えたい場合などはありませんか? MeldaProduction の素晴らしいモジュレーターを使用すると、これやさらに多くのことを簡単に実現できます。

詳しい製品情報はこちらも確認してください。
また、下記MeldaProduction公式サイトではバンドル購入時や各種製品のアップグレード価格が表示されることがあるので併せて確認してみてください。



機能と使い方

MeldaProduction「MRotary」はロータリースピーカーエフェクトのシミュレーションプラグイン。有名どころだとオルガンのロータリースピーカー。
プリセットのようにあらかじめ設計された10種類のロータリースピーカーモデルが用意されています。こちらは通常のプラグインのようにそれぞれユニークなUIが用意されており、それを操作するという簡単設計。おおまかにいうとスピーカー数の違いで区別することができます。パラメータは基本的に共通しているモデルが多いようですね。ステレオ幅、とドライ&ウェット。ドライブ量とスピーカーの回転数。アルゴリズムを数的モデリングとシミュレーションでバランスをとることができます。どちらも音に魅力があり、キャラクターを大きく変えることができる重要な機能。また、キャビネットではキャビネットの素材を選ぶことができるという非常に珍しい機能。紙等マニアックな素材も用意されています。


























こちらのモデルはモジュレ―ション機能が用意されています。



こちらはモジュレーションがレベルではなくピッチバージョン。



上記だけでも非常にサウンドのバラエティがありこれだけでもロータリースピーカーとしては大満足だと思いますが、ここからがMeldaProductionの極みといったところです。
Edit画面に入るとまず、アンプモデルの選定やEQ設定なのが可能になります。また、スピーカーの数も最大6種類から選択可能。


キャビネットの素材もここから選ぶことができます。ガラスやプラスティックあたりが非常に面白いサウンドで、音作りの可能性を感じ舞う。

ここまでの画面を見ると(MeldaProductionにしては)パラメータが思ったより少ないと感じるかもしれません。しかし、Advanced Settingを開くと狂気のパラメータが登場します。
ロータリースピーカーのスピードはもちろん、バンドごとの設定や、スピーカーとキャビネットの距離や位置スピーカーの物理的な回転の大きさ、そしてマイクのポジションまでパラメータで細かくコントロールできてしまうことによって、理想の回転を設定することができるわけですね。回転の加速する時間まで。ここまでくると、まさにロータリースピーカーを設計しているようです。(しかも電圧等のパラメータがないので、物理現象としてわかりやすいパラメータがおおいのもありがたいところ。)



マイクセッティングの一例です。

評価・まとめ

MeldaProductionにしては非常に操作の理解がしやすいプラグインの一つで、MeldaProductionにありがちなどこから操作に手を付ければよいか全く分からないといった沼にはまりにくいプラグインです。パラメータがモデリングに基づいているので実際の物理現象として把握しやすく音の変化に直結しやすいといったところもあるのでしょうか。そうはいうものの、機能が異常に搭載されているので、極めれば極めるほど音作りの可能性が無限に広がります。正直なところ筆者の知る限りではロータリースピーカーのエフェクトでここまで機能が拡張されたプラグインはないと思うので、一強といったところでしょうか。具体的なモデルのエミュレーションとして明示されているわけではないので、エミュレーション目的のプラグインではありませんが、(フィジカルモデリングだと思いますが、非常にリアルにエフェクトがカスタマイズできるのでロータリースピーカーのエフェクトを自分でデザインしたい人にとってはたまらないプラグインだと思いますね。



セール情報

MeldaProductionの標準的なセール割引率(公式ストアのセール)は50%OFFです。そのため、それを超えたものは基本的にかなり安いと思って大丈夫だと思います。
また、下記MeldaProduction公式サイトではバンドル購入時や各種製品のアップグレード価格が表示されることがあるので併せて確認してみてください。

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