【Review】UJAM「Beatmaker COZY」レビュー(ローファイビーツに最適化されたドラムマシン・使い方・他のUJAM製品との比較・セール情報についての補足)

【Review】UJAM「Beatmaker COZY」レビュー(ローファイビーツに最適化されたドラムマシン・使い方・他のUJAM製品との比較)

製品情報


癒やしのローファイビーツ
Beatmaker COZYは、少しゆっくりなスネアのタイミングと、テープの温かみやレコード感溢れるドラムサウンドを合わせた、ハイクオリティなローファイマシン。ネコが可愛いUIだけど、機能もサウンドも本格的。ピッチやフィルター、サチュレーションやコンプレッションを調整して、ドラムミックスまで全てBeatmakerで完結。Beatmaker COZYで癒やしのローファイビーツを作って、より心地よい楽曲を提供してみましょう。


 

主な特徴
  • 20 x スタイル
  • 50 x プリセット
  • 10 x ドラムキット
  • 460 x パターン
  • MIDIドラッグ&ドロップ
  • リサイズ可能なインターフェース
  • スペシャルコントロール『Nostalgia』


その他詳しい製品内容は製品ページも確認してみてください。

機能紹介


JAM「Beatmaker COZY」はローファイビーツに最適化されたドラムマシン音源。UJAMのBeatmaker シリーズの特徴を基本的に踏襲していることになります。UJAMのBeatkmakerシリーズの多くは、GM配列に倣ったドラムキットの配置に加え、高音域にフレーズパターンをトリガー出来るキースイッチが多数用意されているといった設計になっているため、通常GM配列風ののドラム音源としても、ドラムパターンをキースイッチによって呼び出すこともできます。また、フレーズパターンを演奏するスタイルセクションの黒鍵はフィル等の一時的なフレーズを割り込む形で挿入できるようになっているキースイッチ。そのため、通常は白鍵をおさえながら(一度入力したら入力が維持されるLatchモードもあります。)フィルのタイミングで黒鍵を新たに押すことで、途切れなくフィルを挿入することができます。また、フィルパターンの演奏が終わると自動的に入力は元の白鍵のループパターンに戻るので複雑な操作が一切必要あります。この途切れのないフィルの挿入ができるのがUJAMのドラム音源シリーズの強力なポイントでです。また、それぞれのキースイッチに用意されたドラムMIDIパターンをドラッグアンドドロップでDAWにエクスポートできるのも同様。


ここまでは一般的なBeatkmakerシリーズの前提知識を簡単に目を通せるように触れておきましたので。中身に入っていきます。Beatmaker COZYは他のUJAM Beatmakerシリーズと同様にドラムキットのプリセットが用意されており、それぞれのドラムキットは画面左下のエディット画面のノブによって、キットのサンプル素材をそれぞれカスタイズし、ノブでパラメータの微調整します。キットの楽器ごとにサンプルのカスタマイズ画家可能。シェイカー風のパーカッションも用意されているようです。そして、画面中央左はキックとスネアのバランス調整。ユニークなのが、ノスタルジアと書かれたノブ。これはヴァイナルのノイズをどれくらい付与するかをコントロールできるノブなのです。ぱちぱちといったノイズはサンプル自体に付与されはおらず、後付けなので、クリーンな音もしっかり使えるのが特徴。かけすぎない方がこの音源の場合メリットがありそうです。


画面右側のノブは空間系やミックスに関わるノブで、モジュレーションやフェイザー等様々なクリエイティブなプリセットも用意されています。



こちらの動画でプリセットが全て紹介されているようです。


評価・まとめ


非常に出番の多い音源だと思います。というのもUJAM製品の中ではプリセットやスタイルが。そのため、定番どころのバリエーションが豊富なので、マイナーチェンジが非常に簡単にできます。大衆的に受け入れやすい、わかりやすいローファイビーツの代名詞的なパターンをすぐに作り出せるのは非常に強いです。かといって単調ではなく、遊び心のあるフレーズが多いので、フィルパターンの中にはメロディを含むもあり、充実しています。また、エフェクトがユニークで非常に個性的なものがあるので、注目できます。プリセットはBPM70前後を想定したものが多い印象ですが、速度を上げても問題ないものが多く、それはそれで使いどころがありそうです。

また、ヴァイナルのエフェクトが後付けエフェクトなので、ノイズが入ってて困るといったことも起こりにくいのが非常に良い点でだと思います。サウンドも元々がクリアに取られているものもあるので(一方でLo-Fiなミックスに混ぜる際に使用するトラックによっては少しクリア過ぎるものもありそうです)、Lo-Fiすぎるといった弊害にそこまで悩まされることがないのが評価できます。



セール情報等その他関連情報の補足

セールは発売時とホリデーシーズンに全製品対象で行われるのが恒例になっています。他に単体製品の不定期なセールが行われることがありますが、イレギュラーな頻度です。そのため、セール頻度はさほど多くはないメーカーです。
追記:今年になってからセールが少し増えてきた印象もあります。

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