【Review】Techivation「T-Imager」レビュー(ステレオイメージの広さ、深さ、幅を強化する究極のステレオイメージャープラグイン・評価)



【Review】Techivation「T-Imager」レビュー(ステレオイメージの広さ、深さ、幅を強化する究極のステレオイメージャープラグイン・評価)


製品情報

Imagerは、音楽のステレオイメージの広さ、深さ、幅を強化する究極のソリューションです。アーチファクトを発生させることなく、ミックスのステレオイメージを向上させ、まとまりのあるサウンドを作り上げることができます。


完璧主義者のための究極のソリューション

T-Imagerは、アーティファクトのない全体的なステレオイメージをコントロールします。


効果的な方法、クリエイティブを保つために
T-Imagerは、一緒に演奏する音に空間を作り出し、コントラストをつけるのに役立ちます。プロダクションの異なるサウンドは、心地よい音楽を作るためにうまく調和する必要があります。そのため、複数のサウンドが同時に再生される場合、コントラストや空間をうまく作るために苦労する必要はありません。

美しさとは、異なる側面の優れたバランスを見つけることです。T-Imagerは、ステレオトラックの中音域と側音域のバランスをとることで、ステレオの音場をコントロールすることができます。私たちは、あなたのサウンドのステレオイメージを完全にコントロールすることを望んでいます。ステレオトラックの中音域と側音域のレベルを絶妙なバランスで調整することができます。また、内蔵のEQカーブやフィルターを使って、どんなミックスにもフィットする優れたステレオサウンドを作り上げることができます。T-Imagerは、オーディオマスタリングに最適なツールであるだけでなく、オーディオミキシングの段階でも多くの可能性を与えてくれます。特定の音をミックスの前面に出したり、特定の状況下で要素をより深く、より包括的に、またはより狭くすることができま


簡素で堅実な方法でステレオフィールドをコントロールする
T-Imagerは、基本的なミキシング技術により、アーティファクトを発生させることなくステレオイメージのバランスをコントロールします。T-Imagerは、モノラルやステレオのトラックに人工的なステレオ感を発生させるのではなく、ゲイン、ティルトEQフィルター、スマイリーカーブ、ハイパスフィルターを使って中音域や側音域のオリジナル情報に丁寧に影響を与え、音楽的なサウンドに仕上げます。T-Imagerは、モノラルのトラックをステレオにするのではなく、そのようなソースにはステレオの情報がないので、ステレオにするのです。そのため、すでに中音域と側音域の情報を持っている音でも、幅をコントロールすることがで
き、自然な音になります。

引用元:T-Imager 

機能紹介

Techivation「T-Imager」はステレオイメージャープラグイン。画面は非常にシンプルで合理的に設計されており、画面中央を隔ててそれぞれミッド・サイドに対する処理ができるという。MS処理に特化した設計になっているのが特徴。
真ん中のバランスノブはミッド、サイドのバランスコントロールノブ。



そしてそれぞれのチャンネルにフィルターとチルトEQが用意されているのが特徴。
ミッドティルトEQ に関しては、このEQノブはデフォルトではチルトスタイルのEQで、高域をブーストして低域をカットしたり、その逆をすることもできます。EQノブを0から12まで回すと、低域をブーストしながら高域をカットし、0から-12まで回すとその逆となります。ミッドフィルターコントロールのできるFilterノブはハイパスフィルターで、中音域から300Hzまでのローエンドをカットすることができます。
この仕組みはSideでも同様です。
ソロ機能は、ミッド、あるいは再度の周波数だけを聴くことができます。ステレオトラックの中央の音だけを聴くモニタリングツールとして、また、モノラルでミックスしたい人のために、マスターバスにかけたときにミックス全体を一時的にモノラルで聴くツールとしても使えます。 また、モノラルとステレオの切り替えや、ステレオのトラックをモノラルにするオートメーションツールとしても利用できます(ベース音など)。



ブースト機能はやや説明が必要です。ブーストをかけると、Tilt EQはちるとではなく両端がブーストされるスマイリーカーブになります。つまり、例えば中音域の低域と高域を同時にブーストしたり、逆にカットするのではなく、高域と低域を同時にブーストしたり、逆にカットしたりすることができます。


まとめ・評価

非常に自然なステレオフィールドのコントロールができるのが最大のメリットといえるでしょう。Ozoneなどの周波数依存のものとは異なり、MSでそれぞれ調整をするという特徴もあるのですが、本当に極端な設定をしない限りは音がリバーブのようにぼやけることもなく、音が濁ったり膨らみすぎたりすることが回避しやすいように設計されています。また、サイドは大きくしたいけれども音がボわつくのは避けたいといったときに、フィルターやEQを適切に使用することで音痩せすることもなく滑らかにバランスを整えることが可能。非常に繊細なコントロールが効くので、リアルな演奏のレコーディングのオーディオに対しても、リアルな空気感を過度に損なうことなく、調整することが可能になっています。細かい微調整をしたい人にとっては非常にありがたいツールだと思います。なお、MS処理を行っているステレオイメージャーですので、極端な設定をすると音像が不安定になりますのでそこは注意をする必要がありますが、音像が崩れにくいこともあり、MS処理にある程度慣れており、ステレオイメージャーを使ったことがある人であれば、あまり心配することはないでしょう。

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