【Review】Techivation「T-Exciter」レビュー(音にさらなる透明感、鮮明さ、空気感を加えるエキサイタープラグイン・使い方)

【Review】Techivation「T-Exciter」レビュー(音にさらなる透明感、鮮明さ、空気感を加えるエキサイタープラグイン・使い方)


メーカー情報


T-Exciterは、音にさらなる透明感、鮮明さ、空気感を加え、より快適で音楽的なサウンドを実現します。ノブ1つを回すだけで、サウンドが大きく改善されるのを実感していただけると思います。T-Exciterは、どんなEQでも得られないサウンドを提供します。


あなたの音に瞬時に豊かさと鮮明さを与える

T-Exciterは、独自のアルゴリズムにより、高音域をスムーズに、そして音楽的に強化します。

T-Exciterを使えば、あらゆるサウンドをミックスの前面に押し出し、ミックス全体の奥行き感を素早く作り出すことができます。T-Exciterは、クリエイティビティを重視し、時間を有効に使ってほしいからこそ、魔法のような結果を素早く得ることができるのです。


Techivation プラグイン互換性
macOSとWindowsに対応しています。
VST、VST3、AU、AAXとして利用可能。
クリエイターのためのスマートソリューション

引用元:T-Exciter 

機能紹介

Techivationのプラグインの中でも一、二を争うほどにはシンプルなパラメータから構成されています。Excitementノブは所謂エフェクトノブです。倍音負荷のエフェクト。プラグインオンにするとExcitement量に関わらず、スペクトルグラムで確認すると音源のそれぞれの音が鳴っているスペクトル成分の周波数帯域周辺のスペクトルグラムが小さく脈打つように動的に上下します。どうやら後述のモードごとに異なる動きをすることで、エフェクトがそれぞれ設計されているようです。
エキサイターのモードは4種類が用意されており、どれも個性的な処理を行うことができるようになっています。エアーは音に空気を含ませ、より音楽的にするモード。Shineは音をよりシャープに、より明るくし、細部まで聴き取りやすくします。Crisp 音をより前面に出します。Wetは 音と音をよりきれいにつなぎ合わせます。全体的に盛り上げ、雰囲気を盛り上げることができます。


Widthはこのエキサイターとは独立しており、シンプルなステレオイメージ系のステレオ幅調整機能です。


まとめ・評価

非常にシンプルなプラグインですが、非常に個性的なエキサイタープラグインです。前提として原音のディテールはほとんど大きく変化することなく、プラスティックのようなカチカチとした高音域の硬質な響きが加わります。非常に立体感があり、透明なカプセルに包まれたような感触。様々なNeutron 4等様々なエキサイタープラグインを聞き比べてみましたが、非常にざらざらとしたときにはディストーションにも近い原音を大きく変えるような荒々しいエフェクトがある中で、T-Exciterは非常に粒はそのままでラミネートのようにコーティングされるようで、原音が透き通って見えるような、非常にユニークでありそうでないエフェクトプラグインといえます。エフェクトの傾向はそのように共通しており、パラメータが多い訳でないので積極的に音を作り出すタイプのプラグインではありません。好みの問題ではあるかもしれませんが、筆者としては非常に気に入っているプラグインの一つです。


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