【Review】MeldaProduction「MRhythmizer / MRhythmizerMB」レビュー(DJエフェクト・タイムマニピュレーションプラグイン・使い方・他社製品との比較・評価・最安値・セール情報)
【Review】MeldaProduction「MRhythmizer / MRhythmizerMB」レビュー(DJエフェクト・タイムマニピュレーションプラグイン・他製品との比較等)
製品情報
MRhythmizerMB
6バンドでのゲート、グリッチ、リピート、スクラッチ。
MRhythmizerMB は、統合されたシーケンサーを使用して時間、音量、フィルターを制御するユニークな時間操作エフェクトです。MRhythmizerMB はあなたの音楽に命を吹き込みます。退屈なオーディオパフォーマンスに別れを告げましょう。
タイムジャンプ、ボリューム変更、フィルタリング用の 36 シーケンス
3 つの統合されたシーケンサーは、静的なパフォーマンスに命を吹き込みます。MIDI キーボード、MIDI パッド タイプのコントローラー、ホスト オートメーションなど、最も気に入ったコントローラーを使用してシーケンスを切り替えます。あるいは、モジュレーターを取り付けて自動的に切り替えることもできます。
マルチバンドスクラッチ
スクラッチについては誰もが知っていますが、MRhythmizerMB を使用すると、単純なスライダーを使用して複数のバンドをスクラッチしたり、モジュレーターを使用したりすることができ、プラグインが自動的にそれを実行します。
モジュレーション天国
あなたの音楽は少し静的に聞こえますか?まあ、もうだめです。任意のパラメータをモジュレートでき、各モジュレータは LFO、オーディオ レベル フォロワ、エンベロープ、ランダマイザー、さらにはピッチ検出器としても機能します。引用元:MRhythmizer
CableguysのShaperbox 3は3バンドになってます。また、搭載されているエフェクトについても違いがあります。 MRhythmizerMBはタイムとボリュームとフィルターに対し、CableguysのShaperbox 3はこれらはもちろんディストーションやパンなども複数搭載されています。トランジェント検出による任意のトリガーコントロールができるようになったのも大きな差別化の一つだと思います。
機能紹介
MRhythmizerMBは最大6バンドに独立した処理が可能なマルチバンドタイムマニピュレーションプラグインです。タイムマニピュレーションプラグインとは一般的にはLFOシェープ等を描くことによって、周期的に再生スピードをスローダウンさせたり、スピードを戻したりすることができるプラグインで、DJエフェクトとしても多用されます。クリックプロテクションという刻み過ぎてクリックになってしまったサウンドを滑らかにする機能もあります。最大100%でその度合いを調整することが可能。
MIDIキーボードで切り替えることが可能。スクラッチはDJスクラッチのアのエフェクトをリアルタイムで行うことができるノブ。タイム、ボリューム、フィルターそれぞれにLFOシェイプの線描するためのがめんが用意されています。プリセットも用意されています。
階段等のシェイプを選択した場合、2ポイントの中央にある点を上下することによって段数の増減をコントロールすることができます。ぎざぎざを増やしたり減らしたりできるわけです。また、このLFOシェイプは最大64小節分用意されています。2倍等、再生スピードもコントロール可能。また、LFOシェイプの線描画面の拡大縮小もでき、XYそれぞれの拡大縮小をロックすることも可能。
このように、ポイントをうつことでシェイプを描くことができるのですが(白い点)、ポイント間の線のつなぎ方を選ぶことができるようになっています。(デフォルトは曲線)
競合する他社製品との比較(Cableguys「Shaperbox 3」ImageLine「Gross Beat」等との比較)
タイムマニピュレーションプラグインというと他にもいくつかの製品がリリースされています。CableguysのShaperbox 3やImageLineのGross Beatも有名ですね。
Gross Beatはタイムとボリュームのコントロール。UIは非常にMRhythmizerMBと類似しています。こちらはシンプルな設計で使いやすさがあります。
より機能の多いマルチバンド対応のCableguysのShaperbox 3の比較するとまず大きく異なるのがマルチバンド対応の帯域の有無でしょう。
また、重要なのが、LFOシェイプの線描方法。Shaperbox 3は線描のパレットが用意されており、ペイントソフトのように線描のモードが細かく用意されているのが特徴。また、一度描いた形状を記憶してくれるので反復しやすい等柔軟で機能が豊富です。LFOシェイプを描くのに慣れていない人に優しい使いやすさがあります。
MRhythmizerMBは少し勝手が異なり、ポイントを打ってカーブを作り、傾き等を描くのは同様ですが、シェイプをスタンプのようにクリックで描く機能は搭載されておらず、代わりに、2ポイントの間をどのように線描するか設定するモードがあります。つまり、2点で描かれた斜線をドラッグすることで階段やSAW波形のように段差を作るモード。非常に数理的ともいえ、どちらが便利かは人それぞれだと思いますが、 MRhythmizerMBのこの仕様はまずLFO大方の軌道や動きを点を打ってデザインして、それから、段差を作ることで完全なLFOシェイプを完成させるという流れに合っているひとは使いやすいと思います。
まとめ・評価
エフェクトはここまで説明したようなエフェクトができるといった具合で、音というよりもむしろ使いやすさや機能で評価をするべきプラグインだと思いますが、線描方法がしっくりくるかどうかが使いやすいやすいかどうかの最大の分かれ目だとおもいます。こればかりは好みの問題が大きいと思いますが、慣れるまでは少しとっつきにくいと思う人もいるかもしれません。良いと思う人もいると思います。
特にMBに関しては6バンドというバンド数の多さが生かせるかどうかというのが評価のポイントとしても大きいかもしれません。また、MeldaProductionの製品はMXXXで他のエフェクトプラグインと統合できることを考えると、これをフル活用できるのであれば、さらにこのプラグインを評価できると思います。
セール情報
MeldaProductionはメーカーによるセールが50%OFFラインのことが多くそれを超えるとややイレギュラーな割引率となります。為替の関係で若干の変動がありますが、60%OFFが最安値。不定期に行われるのでチェックしてみてください。