【Review】Softube「Bus Processor」レビュー(クラシックな大型コンソール バス コンプレッサーに基づくバスコンプレッサー)
メーカー情報
Softube には、長年にわたってバスコンプレッサーの多くのリクエストが寄せられてきました。彼らがそれを作るかどうかは議論の余地がありませんでした. 現代のプロデューサーにとって何か特別なものを提供するもの、彼ら自身が使いたくなるようなものを作ることは不可欠でした。時間はかかりましたが、古典的なコンプレッサー スタイル、サチュレーション、サイドチェーン、スペーシャリゼーションなどの最先端のアルゴリズム圧縮により、待つ価値のあるものがあることに同意するでしょう。バスプロセッサーです。
ロックンロール科学の芸術
ワークフローを改善し、最高品質のサウンドを提供するツールを作成するという Softube の評判は、揺るぎないものです。彼らは、Tube-Tech、Weiss、Chandler Limited、Marshall などのプレミアム ブランドとの強力なパートナーシップを築いてきました。20年続くパートナーシップ。
これは、レガシー バス プロセッサが構築されているものです。創造性、情熱、細部へのこだわりの 1 つです。革新的なツールを作成するには、心と魂、そしてロックンロール サイエンスが必要です。
非常に要求された
バス プロセッサー コンプレッサー セクションのデザインは、1980 年代のクラシックな大型コンソール バス コンプレッサーを参考にしています。現在も業界トップを走り続けるユニット。このセクションでは、スーパー クリーンまたは音楽的なサウンドとゲイン リダクション動作を完全に制御できます。これにより、非常に透明なサウンドから、ソースに完璧にフィットする滑らかで贅沢な豊かなサウンドに変えることができます。サイドチェイン セクションでゲイン リダクションの動作を制御すると、持続的な明瞭さで物事を結び付けることができます。
予想以上
コンプレッサーはヒーローかもしれませんが、バス プロセッサはそのパーツの合計よりも優れています。強調フィルターを含む彩度で、圧縮前または圧縮後に設定できます。コンプレッション回路とサチュレーション回路の両方に対応する高度なサイドチェーン セクション。エアフィルター、ステレオワイドニング、モノベースフィルターなどによる空間化により、コンプレッションを超えて完全なバス処理が可能になります。どのバスにも。ルーティングフォルダーやステムバスからミックスバスまで。Bus Processor を使用すると、スムーズなサウンドのバス処理のための洗練されたソリューションを優先して、プラグインの積み重ねをスキップできます。
特徴
- ミックスをつなぎ合わせる最新のバスコンプレッサーとサチュレーター
- 明瞭さを失うことなく、クリーンなサウンドからカラフルなサウンドまで
- 保守的な設定でも仕上げと研磨を提供します
- ステムバスからミックスバスまで、すべてのバス処理で使用可能
- コンプレッション、サチュレーション、サイドチェーン、エアフィルターによるスペーシャリゼーション、ステレオワイドニング、モノバスフィルターなどを搭載
- 複雑なプロセスと高度な機能を直感的で使いやすいレイアウトで完全に制御
- コンソール 1 では、コンプレッサー セクションでコンプレッサーを使用し、アウトプット ドライブ セクションでサチュレーターを使用します。
機能紹介
オリジナルモデルは明らかになっていませんが1980 年代の現在も業界トップを走り続けるクラシックな大型コンソール バス コンプレッサーを参考にして設計されているようです。スーパー クリーンまたは音楽的なサウンドとゲイン リダクション動作を完全に制御できるとのこと。
真ん中のセクションは所謂コンプレッサーでおなじみの基本パラメータがまとまっており、左側にサイドチェーンで入力されてくる信号の処理に関わるノブがあります。右側はサチュレーションに関するノブ。ノブは多いですが、一目でわかるようにセクションごとに整理されています。個人的にはメーターが大きくて大変見やすい。(パラメータ変更による変化が一目でわかります)
リリースタイムはmsの他DAWのテンポ同期で1/2、1/4単位等で設定することもできます。また、リダクションRangeを設定できるので、-3dbしたい等の細かい要求に対応できるのもすばらしい。AIRはよくある高周波数帯域を持ち上げることでエアを増幅させるものWIDTHは幅を広げるおなじみのイメージャー。あまり広げすぎるとやはり位相がおかしなことになります。
MONOBASSは指定したベースをMONO化することでミックスを引き締めるおなじみの機能がコンプレッサーについているという便利機能。これらのセクションごとのエフェクトはセクションエンジンのON OFFによってすぐ切ることもできます。また、サチュレーションとコンプレッサーでそれぞれDry Wetが用意されているのも優秀です。
これらの機能によりより細かいミキシング作業にまで関わるトーンコントロール可能になっており、ここまでできるバスコンプレッサーとしては非常に珍しいしそれだけでも評価のひとつになるでしょう。
まとめ・評価
アナログタイプのグルー系のバスコンプレッサーの中でもAIRやWIDTH、MONOBASS等のミキシングにまで関わるトーンコントロールができるのは非常に珍しいし、このプラグインならではの強力な機能といえます。また、サチュレーションの量やタイプ、Enhance等細かい質感のコントロールができるので、音の特性としてはアナログタイプにしては非常にクリーンでミックスの溝を必要最小限のみ埋めて音がシャキッとまとまる印象があります。例えば、用途としてはモダンなダンスミュージック系やシンセのフレッシュなサウンドを同じ部屋に入れて同じ空間の有機的なサウンドにまとめ上げるといったところでしょうか。サチュレーションを過度にあげるとブーミーになりますが、それはこのプラグインでなくともできると思うので、使うならソフトで微細な調整に使いたいものです。
サチュレーション量を増やしていくと丸みのある輪郭のミックスをすることもできます。そのため、ハリのあるモダンなミックスにまとまりをもたせる上で大変重宝するかと思います。人気のあるバスコンプレッサーWaves SSL G-Master Buss Compressorと比べるとあちらほどパンチが出るタイプでもないし、Pulsar Muのような俗にいうアナログの暖かみが全体をざっくりまとめ上げるのとも志向がやや異なります。より原音重視でミックスの隙間を埋める印象。サチュレーションをがっつりかけて大きく味付けするよりもソフトにまとめ上げる際に本領発揮をするように感じられます。音が良いかと聞かれたら非常に良いですが、あくまで原音をリスペクトしたかかり方なので、挿したら音の性質が180度変わって良くなるタイプではありません。そのため、ある程度コンプレッサーに使い慣れている人やプロユースを想定したニーズの元に設計されているといえるかもしれません。使い慣れている人が使うと痒いところまで手が行き届く非常に使いやすいコンプレッサーに感じられるかと思いますね。
それ自体では細部のコントロールができないような往年のアナログ系とはやや傾向が異なり、ミックス全体のキャラクターやトーンを積極的にこのプラグインで細かく微調整できるので、コンプレッサーの枠を超えてミキシングツールとして非常に隙のない設計になっていると思います。
Softubeの長年をかけた自信作ということですが、それに見合うほどの確かなポテンシャルを感じさせます。
最安値は税抜き75ドルです。セール頻度はSoftubeとして多くはないので定期的にチェックしてみてください。