【Review】Arturia「Pigments 5」レビュー(ハイブリッドシンセサイザー、新機能・他社製品との比較・評価・最安値とセール情報)


【Review】Arturia「Pigments 4」レビュー(ハイブリッドシンセサイザー、新機能・比較等)




製品情報

現代のシンセシスにおける革命である Pigments のサウンド デザインへのアプローチは、アクセスしやすいと同時に複雑であり、ユーザーは、高度なユーザー向けにカスタマイズされた包括的なインターフェイスを使用して、壮大で高解像度、外科的に正確で強烈なサウンドを作成できます。考えるプロデューサー。 




無限のサウンドデザイン

強力なエンドツーエンドのソフトウェア シンセサイザーである Pigments を使用すると、無限のサウンド スペクトルをこれまで以上に簡単に探索できます。4 つの形式の合成、1500 以上のサウンド、ワンクリックのモジュレーションとシーケンス、すぐに表現力豊かなマクロと FX - すべてをすぐに使用できて満足です。

活気に満ちた直感的なワークフロー

クリエイティブなフローにマッチするインターフェイスを使用して、サウンドをスタイリッシュに視覚化し、洗練させます。プレイ ビューで構成を調整したり、色分けされたモジュレーションを調整したり、ダイナミックな視覚化でパッチやプリセットが生き生きとしているのを確認したりする場合でも、Pigments は遊びを誘い、プロセスをサポートします。 

オン・ザ・パルス

Pigments の音響パワーは、現代音楽制作の最前線で真の輝きを放ちます。その広大で明瞭なサウンドは、トラップ、ベース ミュージック、EDM からハウス、エレクトロ、ローファイ、エレクトロニカ、映画サウンドなど、世界の主要なエレクトロニック ジャンルに馴染みがあります。 

自分だけのものにしましょう

セットアップに合わせてピグメントをカスタマイズし、カスタムの外観、再生モード、オーディオ ルーティング、プリセット プレイリスト、外部音源などを使用して独自のサウンドを作成します。


その他詳しい製品内容は製品ページも確認してみてください。


Pigments 5はサンプルベースのシンセ方式とシンセサイザーを搭載したハイブリッドシンセサイザー。

ヴァージョンアップにつき以下の点が改善・追加されました。

Pigments 5 の新機能


Pigmentsでは大きく分けて以下の内容が変更・追加されています

新しい厳選されたコンテンツとサウンド

1500 以上のサウンドからなる Pigments 5 の新しいファクトリー プリセット (150 追加)、ウェーブテーブル、サンプルの膨大なセレクションを発見してください。3 つの新しいプリセット拡張バンクも Pigments サウンド ストアで利用可能になります (各バンクには、より表現力を高めるために設計された 150 のプリセット MPE が含まれています)。

シームレスなパフォーマンス

Pigments はマルチコア処理を利用して CPU 効率を向上させ、より多くのユーザーがこの強力なソフトシンセを簡単に探索できるようになりました。


あなたの創造性に火をつける

ワンクリックでのシーケンス生成や新しい再生モードから、保存可能なプリセットやシーケンスのブラウズまで、要望の多かったシーケンサーの開発をご覧ください。シーケンサー ロックを利用して、シーケンス設定を任意のサウンドに適用します。

独自のサウンドを形作り、変換する

トラックのサイドチェーン入力を介してサウンドを楽器にルーティングすることで、ユーティリティ エンジンから Pigments で外部オーディオを処理できるようになりました。 

スタイリッシュに作曲

Pigment の更新されたインターフェイスには、新しい波形ビジュアライザーやその他の機能強化を備えた、改善された再生ビューが含まれています。 

強化されたFXルーティング

AUX FX センドをインサート エフェクトの前または後のどちらにルーティングするかを選択できるようになり、処理されたオーディオを空間エフェクトに送信できるようになりました。

上記について重要なポイントを見ていきますと、ます、CPU負荷が改善されたのは地味ながらも、前バージョンからマクロによるリアルタイムコントロールができるようになったという意味でもうれしいアップデート。

そして、目に見える大きな機能としてはサイドチェーンにより他のトラックの信号をPigmentsに入れることにより、サウンドを加工することが出来るようになったという点。
ユーティリティエンジンにノイズではなくAudio Inputのオプションが用意されました。サイドチェーンにより他のトラックの信号をルーティングすると、ここに入ってきた信号が波形でビジュアライズされます。フィルター設定もこの画面でできます。これは、ドラッグアンドドロップも必要ないので非常に手軽なだけでなく、Pigmentsのエンジンでサウンドを加工できるというなかなか大きいアップデートといえるでしょう。


また、シーケンサーにランダマイザー機能が搭載されました。これはAvenger 2でも似たような機能が実装されたこともあり、印象的でしたが、一定の類似性を感じるところでもあります。パラメータごとにさいころマークが用意されており、確率を設定します。また、スケール設定が出来るようになっただけでなく、スケールノートのそれぞれのノートの生成確率をパラメータで設定可能。つまり、音楽理論に詳しい人であればスケールキャラクタートーンの生成確率等を合理的に設定することによって、はずれの結果が生成されにくく調整できるわけですね。そして、ベロシティ、オクターブ等その他関係するパラメータもまたジェネレートボタンを押すことでその設定条件に合ったシーケンスが生成されるという訳ですね。(生成されたシーケンスパラメータはもちろん後から変更できます。
。)また、シーケンサーはモードや音階を指定することが出来るのでランダマイズとはいうものの、割としっかりとしたフレーズが生成されるのが特徴です。


あとはプリセットの拡充というのもありますが、地味に良い印象を持ったのが、新しいウェーブフォーム波形の実装です。聴いてみた限りではいかにもモダンよりな波形が揃っているといった印象で、商業音楽を多く制作する人にとってはなかなかうれしいものだと思います。






機能紹介




ここからはPigments 4と共通する内容になります。
Pigments 4から引き続きにマクロコントロール画面も用意されています。、AAS等のシンセでもおなじみ不可欠なパラメータとマクロが集約され、パフォーマンスに適したシンプルな1画面モードPlayモードが追加されました。音作りを決定するコアとなるパラメータのみが一画面に集約されています。

プリセットのデータベース性は健在です。タグによって管理されているので(検索窓、プリセットのパックによる分類も可能)ストレスフリーでお目当ての方向性のサウンドにアクセスできるようになっています。プリセットを少しでも使う人にとってはシンセサイザーの機能以前にブラウズ機能がある程度充実していないと使うのにある程度支障をきたしますので、これは外せない。


モジュレーションではSerum等のシンセサイザーでおなじみのドラッグアンドドロップ方式により、モジュレーションを任意のノブにアサインすることができるようになりました。これは使いやすいと思う人が多いと思うので地味にありがたい機能。

Pigments 4はサンプル、ウェーブテーブル、アナログオシレータ、ハーモニクスエンジンから選択可能な2つのエンジンとノイズやシンプルなアナログ波形で仕上げをするUtility エンジンからなります。ウェーブテーブルはパラメータをいじるたびにリアルタイムでイメージ波形が描画されるので大変直感的。


ハーモニクスエンジン。Phase Modが追加されたので音にさらに柔軟性が増しました。こちらも鳴らしている間リアルタイムでイメージが表示されるので、なかなか掴みづらい高調波のイメージがつかみやすく色を塗るかのようにサウンドの質感を思い通りにデザインすることができます。

エフェクトセクション。エフェクトチェーンを自由に並び替えることができます。エフェクトの種類も追加されています。何より波形そのものを上下、左右にドラッグすることで波形が変化しパラメータノブを動かすことができるので、操作性が他のモンスター系シンセサイザーと比較した際に抜群に良いのが特徴。

アルペジエータ。Avangerでおなじみのノート表示のシーケンサーが用意されています。オクターブやヴェロシティ等、各種パラメータのランダム性をサイコロマークのフェーダーで設定することができます。

こちらはアルペジエータ―モード。バージョン4の時はこのような画面でした。生成の設定が細かくできるようになったこともあり、シーケンスの生成がパワーアップしたことを感じます。




評価

今回のアップデートは意外に地味な機能拡張が多い印象を受けましたが、地味にうれしい機能が多いようにも感じます。外部オーディオからの信号受信等、シンプルではありますが、Pigments自体の操作性の良さもあり、割と手軽に実験感覚で試すことが出来るのは良いところ。また、シーケンサーについてはAvenger 2のようにリアルタイムでパラメータが変動することはありませんが(これは非常に画期的だと思います)、スケールに合わせて直感的に試せるようになっているのが便利なことには間違いありません。
他の大御所シンセサイザーと比較した際に、オシレータの波形やモジュレーション波形がリアルタイムで表示され動くのでイメージしやすいのも良いですね。アサインされているモジュレーションがランプで点灯したり、複雑な設定が一目でわかるように工夫されているのでとても分かりやすくなっています。

また、他のシンセと比較した際にサンプルベースの素材が幅広く収録されているため、木琴やピアノ等アコースティックに基づく音作りができるのも特徴。サウンドデザインの傾向としてはもちろんEDM等様々なダンスミュージックをはじめとして、サウンドデザイン、効果音などと幅広いサウンドを作ることができるようになっていますが、とりわけシネマティックや複雑なアンビエントやエレクトロニカのサウンドを作るときに本領発揮しそうなイメージがありますね。ミニアチュール的な繊細で細かい音作りというのでしょうか。定番サウンドだけ作れれば問題ない人よりも何かしら+αで手を加えたい人にピッタリだと思います。

総じて他の大御所シンセと比較した際に操作性が抜群に良いのが特徴です。ロードするサンプルを試聴できたり、LFO設定にシンプルな波形プリセットがボタンとして並べて用意されているため瞬時に設定出来たりとこれあると良いよねという制作側のフローを踏まえて設計されているとでもいうのでしょうか。
音作りがグラフィカルに反映されるので、感覚的に音作りができる方が良い人やアナログシンセに慣れない人はとても恩恵を受けることができることは間違いありません。EQでスペクトラム表示があるとうれしい人等は作業はかどると思います。パラメータやシンセエンジンの選択の幅があるため、できることが多いだけでなく、それらを直感的に操作できるように工夫されているため、シンセマニアな方だけでなく作曲家としてイメージに浮かぶ音色を模索して使用する際にも合理的な選択肢の一つではないかと思います。

最安値とセール情報


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