【Review】sonible「smart: limit」レビュー(機械学習機能搭載リミッタープラグイン・機能紹介・他製品との比較など)


【Review】sonible「smart: limit」レビュー(機械学習機能搭載リミッタープラグイン・機能紹介・他製品との比較など)

sonibleは機械学習系に力を入れる人気のエフェクトプラグインメーカー。コンプ、EQ、リバーブと来て、リミッターがリリースされました。

メーカー情報


smart:limitは、心配のない制限です。そのインテリジェントな処理により、トラックの詳細が保持され、透過的で妥協のない制限品質が提供されます。smart:limitの広範なラウドネスとダイナミクスのモニタリングにより、追加のメータリングプラグインを使用する必要はありません。自信を持って公開するために必要なすべてのラウドネス情報をリアルタイムで提供するだけでなく、smart:limitは、ストリーミングプラットフォームまたはラウドネス標準のセーフゾーン要件に到達するためのガイドを提供し、インタラクティブな品質チェックのヒントを介してフィードバックを提供します。
smart:limitを使用してワークフローをスピードアップします。そのインテリジェントな処理により、信号が分析され、ミックスが呼吸できるようにする制限パラメーターがすべてわずか数秒で検出されます。ミックスに合ったジャンルベースのプロファイルを選択することで、さまざまな制限特性に合わせてプラグインをプライミングできます。または、特定の制限スタイルを目指している場合は、代わりに参照トラックをアップロードします。自動パラメータ化の有無にかかわらずsmart:limitを使用できます。または、両方を組み合わせて使用​​することもできます。


引用元:sonible 

機能紹介

まず使い方としては、メーカーでも推奨されているようですが、ジャンルごとのプリセットを選択してAIによる解析を行います。アコースティック、スピーチ、クラシック、ジャズ、ポップでは年代まで多様なプリセットがあり多種多様。他にもカントリー系、EDM、ヒップホップ等大変充実しています。
その後Gainのdb量等を手動で変更を加えることができます。アタックリリース(リリースはオート機能が搭載)を操作すると波形もそれに連動して形を変えるので大変イメージしやすいです。
Styleやサチュレーション、低域やバランス等を調整することもできます。そして大変便利なのは1-8までスロットが用意されており、8通りのリミッター設定を保存することができます。つまり、瞬時に聞き比べができるということですね。

QuickCheckで機能では右側の設定したラウドネス基準に対してどのような調整をするべきか提案してくれます。ラウドネス系プラグインに備わっていることがありますね。ミックス中に沼にはまりそうになっているときに参考になると思います。





評価


今年リリースされた製品の中でもかなり上位に食い込むくらいにはハイクオリティな製品といえるでしょう。機械学習系のリミッターとしてみてもiZOTOPE等他製品と比較して遜色ない機能を備えています。
ジャンルごとにリミッターや各種トーンシェイピングの調整ができる点は他の製品には見られない特色。似たような製品としてCloudbounceがありますが、あちらと比べるとより各種パラメータの微調整をかけやすい点で優れています。
EQと比べて自動解析の相性が良いのでしょうか。少し調整すれば、満足のいくリミッティングになります。
また、機械学習だけでなく、ラウドネス判定系のソフトウェアの機能も併せて充実しているのはなかなかうれしいですね。
4つの音色を調整するノブも回すだけで直感的に音を整えることができます。視認性にも優れているので(sonible全製品に共通して言える特長だと思います)、他の製品をうまく使いこなせないと感じる人にも試してもらいたいですね。そして各種ストリーミングサービス等のラウドネス基準に対応しているだけでなく、基準に対してどれくらい超えているのか等チェックしてくれる機能も搭載。自分にぴったりなリミッターを探している人は試してみるとよいと思いますね。

sonible 



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