【Review】UJAM「Finisher: DYNAMO」レビュー(マルチエフェクトプラグイン、他製品との比較等)

 


【Review】UJAM「Finisher: DYNAMO」レビュー(マルチエフェクトプラグイン、他製品との比較等) 

メーカー情報

フィニッシャーDYNAMOを使用すると、アニメーションのサウンドスケープと通常の領域を超えたシュールな雰囲気の旅に出ることができます。すべてのFinisherFXプラグインは、オーディオプロセッサとエフェクトのフルラックのパワーと柔軟性を提供するように設計されており、UJAM製品で有名です。




フィニッシャーDYNAMOには、ステップフィルターからマルチバンドディストーション、シンプルなディレイからコンボリューションリバーブなど、27の異なるアルゴリズムから構築された50の慎重に設計されたオーディオエフェクト構成が付属しています。DYNAMOのモードの5つのカテゴリは、特定のユースケースを念頭に置いてプログラムされました。カテゴリからプリセットを選択して、好みに合わせて微調整するだけです...


特徴
  • 50の用途の広いマルチエフェクトモード
  • ワークフローと生産性を最大化するために事前に分類された290以上のプリセット
  • 5パターンのリズムセレクター、トーンコントロール、2つの可変FXコントロール
  • VST、AAX、AUフォーマットで利用可能

機能紹介





Patternではテンポ同期により1/2、3連等、リズムに合わせて周期的なエフェクトがかかるように設定できます。Finisherノブは通常通りエフェクトのかかり具合を設定できるノブ。その他の小さなノブはエフェクトによって異なりますが、サウンドシェイプのニュアンスを変えたりと回すだけで大きく変わるので、まさに即戦力です。それぞれのノブのパラメータは単純にリバーブを増やすといったものではなく、サウンドをクリスピーにしたり、絶妙なフィルター処理を加えたりと手間のかかかる処理をノブ一つでできるので初心者の人であっても簡単に音作りができるようになっています。
ひと手間かかるエフェクトが用意されているので積極的に音作りをする人であっても便利であることは間違いないでしょう。


こちらの動画では単純な波形にエフェクトを挿すことでどのようなサウンドになるのか全プリセット(なのかな?)で検証しているようです。原型がわからないくらい魔改造なものも多いですね。




 評価
Finisherシリーズの中でもとりわけアルペジエータやLFOモジュレーション系サウンド等、サウンドにリズムやパルス、動きを加えるのを得意とするマルチエフェクトプラグインといえます。プリセットをみてもアナログシンセ系のフィルターやアルペジエータを複雑にチェーンして作るようなものが簡単に作れるのはとても便利。
そのため、シンセサイザー全般のサウンドに一ひねり加えるのに便利そうです。迫力のあるトレーラーやシネマティックな表現にはドンピシャで使えそうですが、他に最適なジャンルといえば、ハードなダンスミュージックでしょうか。エレクトロサウンドにモーションを加えるのに一役買ってくれそうです。シンプルなシンセの波形にこのエフェクトプラグインを挿すだけでも大分良い感じのサウンドになります。
同じFinisherシリーズでもシンセサウンドを大胆にクールに加工する用途等が多そうですかね。
一方でSubtleカテゴリのプリセットにあるようにエコーエフェクトを少し手を加えただけのシンプルなエフェクトも用意されているので、少し味付けをしたいときにも重宝しそうです。