【Review】UJAM「Virtual Drummer BRUTE」レビュー(フレーズライブラリ搭載型ドラム音源・他の製品との比較等)
メーカー情報
大音量、ワイルド、エッジの効いた、ミックスを切り抜ける、非常に特殊なドラミングスタイルによって推進される現代のハードでヘビーな音楽ジャンル。ドラムの音と演奏はどちらも、約20年前に発明された美学に根ざしています。Virtual Drummer BRUTEは、GrungeからNuMetalまでの基本的なサウンドとスタイルを備えています。一言で言えば、HEAVY 2がメタルっぽく、SOLID 2が十分に揺れていなければ、BRUTEはあなたにとってバーチャルドラマーです。
BRUTEが特別な理由は何ですか?何よりもまず、それは1つのことを本当にうまく行うように設計、記録、処理されています。それは、キャラクターとディテールを維持しながら、歪んだギターの層状の壁と競争することです。これは難しい課題でした…解決策は、ドラムサウンドのさまざまな側面を強調する3つの異なるマイクセットで録音することでした。
特徴
基本的な使い方は他のVirtual Drummer シリーズと同様。通常のドラム音源のGM配列に準じたアサインになっているので入れ替えやすい点も同様。キック等それぞれのパーツごとに5つの音色が用意されており、それぞれノブを使ってチューニングやサウンドエディットをすることができます。アウトプットも別々に出力することができます。オーバーヘッドやアンビエンスも用意されています。
個々のフレーズがMIDIエクスポートできる点も共通。
レビュー
プリセットをみると癖がなく大変使いやすいものがそろっている印象。シンプルな4つ打ちやそのヴァリエーション、ハーフタイム、ディスコ風のものから、2ステップ等、通常のバンドサウンドやロックにも通用しそうなものが多く用意されており、また、サウンドも意図や用途のはっきりしたものが多いので、ミックスに最適なものがすぐ見つかるかと思います。例えば、ドラムキットもタイト等、音作りの方向性をそのままプリセットにしており、Mixプリセットもサウンドにざらめきがほしい、パンチが欲しい、広がりが欲しいといった希望をそのまま反映しているので即戦力。
変にマニアックなものが多くなく、王道を少しアレンジしたようなまさにほしいものがそろっています。ただし、マッドなものも用意されており、かなり目まぐるしいドラムフレーズも用意されているので、センスの良いクレイジーなドラムパターンも魅力的。かなり使えます。
UJAMの中でも所謂ロック寄りJpopにぴったりなドラム音源ってこれまで出てなかったのですよね。(私も驚いています。)その意味で、ポピュラーなバンドサウンドにぴったりなドラム音源が出たことはかなり意味があることだと思っています。
この動画でもあるように、全プリセットを聴いてみるとかなり守備範囲が広いですね。
Virtual Drummer シリーズの中でもよい意味で需要のある音源だと思います。フレーズがとにかく汎用性が高いので、まず適当にラフスケッチしてからMIDIエクスポートでフレーズを少し変えるだけで、いわゆる通常のシンプルなロックドラムは大方構成できてしまうのではないでしょうか。マニアックなニーズというよりは大衆的な広く知られたい音楽づくりに役立つ良音源だと思いますね。シンプルにかっこいいタイプのドラムが必要な人におすすめです。