【Review】UJAM「Groovemate ONE」レビュー(フレーズ搭載型パーカッションライブラリ、使い勝手、他UJAM製品との比較など)
メーカー情報
トラックを作り上げ、ベースとドラム、メロディーとコードを手に入れましたが、何か足りないものがあります。なぜまだ味が足りないのですか?パーカッション!塩はスパイスと考えてください。バックグラウンドで忠実に機能し、大量に摂取すると少し苦いものになります。しかし、それなしでは味を十分に表現できる料理はありません。ポップソングやパーカッションについても同じことが言えます。
Groovemate ONEは、その重要な感覚でトラックにすばやく簡単にスパイスを加えます。既製のフレーズの1つを選択し、ニーズに合わせて調整するだけです。または、付属の楽器を自分でMIDI入力を介して直接演奏します:クラップ、タンバリン、レギュラーシェーカー、ワンショットシェーカー。
特徴
- 30スタイル–コンビスタイルとソロスタイル
- 4つの音(シェーカー、クラップ、タンバリン、ワンショットシェーカー)
- 9ミックス&4アンビエンスプリセット
- MIDIドラッグアンドドロップ
引用元:UJAM
機能紹介
使い方はBeatmakerシリーズに近いといえます。
30のプリセットが用意されており、それぞれ、半音ごとにワンショットのタンバリンやクラップ、シェーカーがアサインされて用意されており、純粋なパーカッション音源として使用できるようになっています。Mixプリセットではエフェクトチェーンによる音色のヴァリエーションが用意されており、リバーブもあります。ロック機能が用意されているので、Mix情報をロックしたままプリセットを変えることができます。
そして、さらに上の音域にはSoftFullBusyの3パターンのフレーズが用意されています。SoftからBusyに行くにしたがってフレーズが細かく音が多くなっていきます。プリセットごとのフレーズはSoftに準じたヴァリエーションになっているので、フレーズを切り替えて連続で使用しても違和感がないようになっています。そして各プリセットにはFillが用意されています。これもBeatmakerシリーズと同様ですが、フレーズの終わりに少し異なるフレーズが入ってアクセントをつけられるので便利。
各プリセットのフレーズは4つ打ち風や2ステップの単純なものがある一方で、サンバ風やボサノヴァ、5拍子等、変わり種も多く、これだけで一通りのフレーズを広く網羅しています。
プリセットごとの音の特徴としては所謂ラテン系のものからポップス系サウンド等様々です。やはり便利なのが、ドラッグアンドドロップのエクスポート機能。ドラムと比べてパーカッションはさほど複雑なフレーズを作ることも多くないと思うので、微調整をするだけで簡単にパーカッションを用意できるのは大変便利です。
評価
パーカッションパートを途中から追加したいときにとても重宝しそうです。とりあえずプリセットで鳴らしてみて、気に入ったものをトラックに合うようにMIDI編集する等。パーカッションライブラリは他にもあると思いますが、このヴァーチャルインストルメントは楽器がポップス頻出なもので厳選されているのでフレーズをスケッチするのがとても簡単にできてしまう点が良いですね。
元々お手頃ですがセールで10ドル割っているのでパーカッション系をあまり持っていない人、あるいはすぐにパーカッションパートを調達できる小回り効く音源が欲しい人にはとてもおすすめできると思います。