【Review】UJAM「Beatmaker: NEMESIS」レビュー(フレーズライブラリ搭載型ビートマシン、機能紹介、他の製品との比較等)
使い勝手などをまとめてみました。
メーカー情報
外骨格を身に付け、BeatmakerNEMESISでディストピアの冒険に備えましょう。アクション満載のドラムマシンには、パワフルでダークで複雑な音楽を作成するために必要なものがすべて揃っています。現代の映画やゲームのスコアに触発されたNEMESISは、ディストピアのサイバーパンクシーンや壮大な宇宙の戦いのリズムをもたらします。神秘的で暗くて冷たいものから爆発的で激しいものまで、さまざまなサウンドがあります。
NEMESISの強烈なドラムサウンドは、アグレッシブで未来的なサウンドに設計されています。ミックスプリセットは、ビートにさまざまなタイプのディストーションとコンプレッションを提供するため、タフでパンチのあるビートで、あらゆるミックスをカットします。NEMESISは、高度に処理された壊れた美学を必要とするあらゆる状況で本当に輝いています。
- 60プラグインプリセット
- 10ドラムキット
- 30スタイル
- 12ミックスプリセット
機能紹介
サイバーパンクやゲーム音楽に最適とのことですが、簡単に言うとUIのロボットが出てきそうな洋映画で使われるような攻撃的で(?)クールな音楽向けです。
使ったことない人向けに紹介するとBeatmakerシリーズは通常のGM配列に準じたドラム音源として使えるだけでなく、その上の使われてない高音域レンジにフレーズがアサインされたキースイッチが用意されています。黒鍵にはフィルが用意されています。ラッチがあるので一度入力すれば次の入力まで持続するモードもあります。UJAMの便利なところは白鍵でフレーズを入力中に黒鍵のフィルを入力するとフィル入力に自動的に移行できることです。
beatmakerシリーズと基本的なUI構造は同様ですが、画面中央のノブは製品ごとに若干異なるようです。Kick Snareノブはどちらを前に出すか簡単に設定できる便利ノブ。Hypercharge/Pressurizeノブはなかなか面白いノブでHyperchargeノブに回すと所謂ダークステップ等のアンダーグラウンドなダンスミュージックでおなじみのうねるような歪みが得られます。ガバ系にも近いはず。Pressurizeはタイトになる(コンプ?)ノブ。
動画にあるプリセットを一通り聴くとわかるようにシンセ風の音になっていたり、うねりがあったりと思った以上に多様なサウンドが作れます。
おなじみMixノブはサウンドの雰囲気をガラッと特定のスタイルに変える便利系プリセットが多数用意されています。Retroだとファンク等のざらざらしたヒットに、モジュレーション系や透明なサウンド、フィルター系も用意されていますが、基本的にアグレッシブなスタイルです。クリーン(むしろ冷たいダークな音楽)からバリバリのディストーション、クランチ系まで対応できるのは大きいです。どれもダーク系ダンスビートの範疇にきちんと収まりながらもガラッと変わるので面白いです。