Cableguys「FilterShaper Core 2」レビュー(クリエイティブ系フィルタープラグイン・使い勝手、評価等)


Cableguys「FilterShaper Core 2」レビュー(クリエイティブ系フィルタープラグイン・使い勝手、評価等)

Cableguys「FilterShaper Core 2」レビューです。Cableguysは「TimeShaper 2」を持っていたのですが、この度セールに乗って導入してみました。使い勝手、評価等を詳細にレビューしていきたいと思います。

まずは基本情報。

基本情報

 

28種類のフィルター•ウォームスイープ•リッチウォブル•フレキシブルLFO:FilterShaper Core 2を使用して、高品質のアナログフィルターの豊かさ、暖かさ、複雑さをすべて体験してください。クラシックなハードウェア設計に基づく暖かいサレンキーフィルターとクリーンゼロディレイフィードバック(ZDF)モードから選択します。すべてのバンドでドローアブルLFOとダイナミックエンベロープフォロワーを使用して、驚くべきモジュレーションとワイルドなパターンを数秒で作成します。



Cableguys「FilterShaper Core 2」はフィルタリングのオートメーションを複雑に描くことができるダンスミュージックやクリエイティブなサウンドデザインに最適なフィルタープラグインです。いわゆるサウンドがヒュンヒュンするやつです。

カーブエディットモード

まずUI。

LFOモードとLengthでオートメーションカーブの周期を決定します。そのため、簡単にダンスミュージック等でおなじみの周期的なエフェクトをかけることができます。ワンショットも可能。

中央画面でフィルターのLFOオートメーションを描くのですが、「Stutter Edit 2」等他のエフェクトプラグインと異なり、かなり簡単に思いのカーブを描けるような機能が備わってます。

オートメーションカーブ上部のブラシツールとしての磁石アイコンはカーブを、磁石のスポットを配置することで曲げることができます。
左の直線アイコンは直線ラインを描くのに最適。開始点を決めて、ドラッグしながら角度を決められます。曲線アイコンは両端を左右のドラッグで決定し、上下で頂点を決めます。

そして、かなり便利なことに直前の形状をデフォルトとして自動的に記録するので簡単に反復することができるのです。(例えば45°の斜線を直前に描いた場合、カーソルがその形になるのでクリックするだけでその形状でカーブを描くことができます。もちろん別の形状を描くこともできます)

その右の矢印アイコンはカーブ全体の平行移動です。その右はランダマイズ。そして矢印アイコンにみられるように、戻る繰り返す機能もあるのでかなり自由に意図したカーブを描けるのは他のマルチエフェクトプラグインにはないCableguysならではの機能。

また、描いたカーブを複製して2倍にし2つ作るボタンも用意。(2xアイコン)


そして、画面の様にオートメーションカーブ全体を上下に伸縮させることもできます。また、グリッドにポイントを移動させたり、上下左右反転させたりと至れり尽くせり。まず、カーブを描く圧倒的柔軟性が他のプラグインの追随を許しません。




豊富な機能・プリセット


そして、このプラグインの特徴として最大3バンドまで周波数帯域に異なるオートメーションカーブを描けるという点があります。


このように各エリアをドラッグすることで帯域を微調整し、帯域をクリックすると、各帯域のエディットができます。そのため、とてつもなく複雑なエディットが可能。

また、フィルタータイプも充実しており(なんと28種類!)、様々なサウンドを作ることができます。同じフィルターでも全然違うサウンドになるので結構驚き。


そして、プリセットも用意されています。(カーブエディット画面下部のギザギザのシェイプ等)


その左にあるダウンロードアイコンのようなスロットのあるエリアでは、最大10まで全体のオートメーションをスロットに格納しキースイッチで呼び出すことができるもの。

そのため、パフォーマンスにも最適となっております。そしてその下の+ボタンはShaperBox シリーズを立ち上げることができます。(複数持っている人)このプラグインだけでもかなり複雑なエディットができるのですがタイムストレッチエフェクト「TimeShaper 2」等と組み合わせることでさらにサウンドデザインの深みに。

また、オンライン経由で共有されているユーザープリセットも用意されています。



使い勝手・評価

Shaperboxシリーズの中では「TimeShaper 2」同様、サウンドデザインの上でかなり優先順位の高いプラグインです。

通常のフィルタリングでは難しいマルチバンド処理だけでなく、複雑なカーブを自在に描けるのでサウンドデザインをより細密に行うことができます。(競合製品のFL系「Gross Beat」はマルチバンド処理が不可。)複雑なことができるのに、面倒ではなく、かといって手抜きではなく効率化できるよう設計されているので、時短したい人だけでなく作りこみたい人にも最適。使いやすさという面から見れば「Stutter Edit 2」よりも数倍使いやすくかといって競合しない良い立ち位置のプラグイン。

ループ系やダンスミュージックをやる人は必須とまではいかなくとも(当サイトでは必須という表現は避けております)、この手のマルチエフェクトプラグインではトップクラスにおすすめできます。というのも圧倒的にループ処理に強いプラグインであるだけでなく、他のShaperboxシリーズと組み合わせることで、よりパワフルでオリジナリティあるエフェクトデザインが効率よくできるからです。

また、電子音楽ベースのポップスにも最適。通常面倒な複雑なエフェクトカーブが簡単にオートメーション化できます。非常に簡単に描けるように作られているので煩わしさが0です。後はクリエイティブ系の人にも。「Stutter Edit 2」等と異なり、ダンスミュージック以外にも使える汎用性の高さがウリです。

現在ブラックフライデーセール中で、単品としては「FilterShaper Core 2」のみセールになっているので試すにはまたとない機会です。(ばら売りのセールは1年の中でほとんどなく、バンドルもブラックフライデーセールのみ登場します)


全部入りバンドルも100ドル超えないのでおすすめです。

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