Ujam「Finisher FLUXX」レビュー(マルチエフェクトプラグイン、使い勝手等)
Ujamに最近はまりつつあるのと、Finisherシリーズのクロスグレードセールがあったので先日リリースされたてのマルチエフェクトプラグイン「Finisher FLUXX」を導入してみました。軽くレビューしていきたいと思います。
まずメーカーの提供する基本情報から。
未解決の大きな問題が常に1つありました。「これらすべてを一度に使用することはできませんか?」しかし、50のユニークなエフェクトチェーンが1つのFXユニットに詰め込まれているため、リスクが高すぎます。爆発するだけですよね?フィニッシャーFLUXXは、マッドプロフェッサーの大きな光る文字での答えです:はい!実験により、サウンドを確実にアニメーション化するクリエイティブなエフェクトプラグインが作成されました。素粒子レベルでそれらを分解しながらそれらを過充電する:風変わりなものから壮大なものまで。あなたのラボはアップグレードされ、あなたがこのあなたの作品と呼んでも、それは生き返りました
パッチコードの目障りほど創造性を殺すものはありません。FLUXXを使用すると、複雑なルーティングがすべて安全に隠されるため、サウンドデザインにレーザーを集中させることができます。すべてのモードは慎重に事前設定されているため、新しいインターフェイスの学習に何時間も費やすことなく、最大限の柔軟性を得ることができます。過度のコントロールによって遅くなることなく、いたずら好きな心のコンテンツをプロットして計画することができます。
ちょっとレトリックが効いており、ややプラグインの全容が見えにくいかもしれません。私も何となく言いたいことはわかるようでよくわからなかったです。←
Ujam「Finisher FLUXX」の機能
Ujam「Finisher FLUXX」は端的に表せば、複数のエフェクトチェーンにより完成された、50の複合エフェクトが用意されたエフェクトライブラリです。エフェクトの種類としてはアンプ系やディストーション、ディレイ、リバーブ、モジュレーション、シーケンスエフェクト系、シネマティック、スタッター系、ランダマイザ―、ワウ、EQ、テープエフェクト等様々。
UIにみられるようにコード系、アルペジオ系、リズム系、ソロといった、エフェクトの性格ごとに分類されています。それぞれのエフェクトの真ん中のバーの右にはエフェクトの説明が書かれているのがありがたい。
時折、先ほどのレトリカルな説明文入ってますが(世界観にどっぷり浸かっているのでしょうか)、「ファンク向けです」、「フェーザーです」等、概ねどのような分類のエフェクトなのか説明されています。
そして、エフェクトごとに画面下の4つのパラメータノブが異なってきます。カットオフであったり、アンプゲインであったりエフェクトごとにまちまちですが、何が起こるか基本一目でわかります。共通のFinisherノブはかかり具合の調整。
さらに、この各エフェクトのパラメータをあらかじめ設定したプリセットが用意されており、画面上のプルダウンから同様のエフェクト分類で分けられて参照できるようになっています。
エフェクトの特徴等
50のエフェクトの特徴としてはクリエイティブを謡っているいるだけあって、トレモロエフェクト等生き生きとしたエフェクトが多いですが、リスナーを意識したサウンドエフェクトがほとんどであり、エクスペリメンタルなサウンドは少ないため使いやすいです。
少なくとも1度も聞いたことのないようなマニアックで奇妙なサウンドはほとんどなく、聴いたことなくとも親しみのあるエフェクト。
イメージとしては海外ヒットチャート的なサウンドやEDM風ポップのエフェクト等で、尖りすぎていないほど良いエフェクトが多数。割と一見標準的に見えるもののちょっとパンニングやステレオ幅をいじったようなクリーンなエフェクトも多いです。
センスのあるパンニングや、良いタイミングでかかってくるディレイ、リバーブ等、通常設定すると細かい作業でやや面倒なことがこれ一つでできます。やはりここのディベロッパーのチョイスはセンスがあります。
また、ディストーション等も用意されているので楽器に挿すのも良いです。ギターに挿すのも面白かったです。
総じて、はじめに述べたようにセンスの良いエフェクトライブラリとして考えるのが一番しっくりきます。
パラメータ等をリアルタイムで操作する等の動作でさらにエフェクトに動きを付けることもできますが、基本的にエフェクトの方向性はブラックボックスの中のエフェクトチェーンによるものなので、180°異なるオリジナルのエフェクトを作る等には向きません。
むしろ、クールなエフェクトを簡単にかけることができるエフェクトツールとして使うのがこの製品の狙うところでしょうか。普通に挿したくなる汎用性高いエフェクトが多いので、EDMやエレクトロ系、ファンクソウルの制作、ポップ等に適した便利なエフェクトプラグインとしてはかなりおすすめです。