Air Music Technology「Loom Classic」レビュー
まず、基本情報から。特徴:
サウンドシフトモーフパッドを備えたモジュラー加算シンセサイザー。
30の編集可能なサウンドモジュール。10セルで自由に組み合わせることができます。
Morph Padは、ポイントアンドクリックによるサウンドモーフィングを可能にします。
伝説的なサウンドデザイナーによってプログラムされた350以上のパッチ。
ユニークなサウンドをすばやくデザインするスマートサウンドランダマイザー。
エコノミーモードは、サウンドへの影響を最小限に抑えながら、ホストプロセッサの負荷を軽減します。
64ビットプラグイン:VST、AU、RTAS、AAX形式。
加算合成のシンセサイザーで減算にはない複雑なサウンドを作ることができることが特徴です。Air Music Techに共通して言えることですが、軽いのでストレスフリーで使用できる印象。
肝心のサウンドについてですが、EDMにも使えないことはないですが、ストレート太い音よりも余韻のあるサウンドが強いので、サブで参加させるとよさそうです。
Wobbleなども用意されているので、問題なく組み入れることができます。。サウンドのパーティクルが非常にきめ細やかで、きれいなゲーム音楽や映像音楽にも適した幻想的なサウンドも作れます。
真価を発揮するのがキラキラ系の煌びやかな繊細なサウンド。パッドとしても優秀。Air Music Techの中でもかなりの可能性を秘めたなかなか良い個性的なシンセだと思います。
10個のセル(ボックスになっている部分)が用意されており、30のモジュールの中から選んで加算合成できます。
それぞれのセルにはLFOやENVによって変調することができます。そのため、サウンドの可能性は無限大。そして、セルの組み合わせを自動で行うランダマイズ機能がついているのでかなり面白いサウンドを発見することもできます。
そしてかなり優れているのがモーフィングパッドです。パッド内でのルートを決めてオートメーション化することもできるのでかなり複雑なサウンドを作り出すことができます。やや機能が多いので使いこなすのに少々時間がかかりそうではあります。長く使えるともいえるシンセサイザーです。
Air Music Technologyの製品の中では個性があり結構好きです。
パンチ、音の厚み: ★★★☆☆
サウンドの質感、素材感: ★★★★☆
聴きなれたサウンド : ★★★★☆
サウンドメイクの可能性: ★★★★★
機能の理解のしやすさ :★★☆☆☆
動作の軽さ :★★★★★
コスパ :★★★★★
プリセットのバラエティー:★★★★☆
プリセット数 :350以上
特徴:きめ細やかで繊細なサウンド、サウンドデザインにぴったり
想定される用途: popsのSFX、映像音楽、ゲーム音楽
です。
セール時に10ドル以下になり、かなり安くなるので、それを狙って手に入れることをお勧めします。
Loom Classic